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恥ずかしながら・・・。
豚足が本邦においていつ頃から食用とされるに至ったかは、明らかではない。またその資料を手元に有してはおらぬ。時期の特定は極めて困難ではあるが、しかし明治御一新後、西欧列強の文明が我が國に侵入し、肉食の風習が移入されて後であることは明かであらふ。 仏教の殺生戒が民衆の食生活観に深く浸透していた江戸期から、一転して御一新後は文明開化のラッパの音高らかに、肉食が広く一般に行き渡ることになる。が、しかし貧富の差によって、購える経済力の差によって、牛・豚・鶏など家畜のどの部位が口に入るかが分かれた。 それは、その後の大衆食文化形成において、大きな分岐点となったと言へやふ。 明治期のルポルタージュの代表作である松原岩五郎『最暗黒の東京』。その中に、東京のとあるスラムで貧しい少女がホルモンらしき串焼きを買い食いしているのを見て、著者が驚愕する情景が描写されておる。 ホルモンは古くから貧しき者と共に在ったのだ。 これはかの米國でも同様であって、奴隷として、また解放後も厳しい状況に置かれたアフロ=アメリカンたちは家畜の肉の部分を与えられず、内臓などを食用とするしかなかった。その歴史が生ましめたのが、アフロ=アメリカンたちの誇りとも言ふべき『ソウル・フード』である。 そう。ホルモン、その中で異形の最たるものとしての豚足は、我々の生活そのものであり、象徴であり、そして誇りである。 ***************** 私には夢がある。 豚足への不平等な見方を是正し、量販店店内における自立性を回復することである。食肉コーナーにおける不当な扱いに対して、陳列権を主張することである。豚足に社会進出の機会を与へよ! 特に、九州國外の異郷において、スーパーの冷蔵ケース前で虚しく涙を飲む兄弟&姉妹たちはこの主張に賛同してくれるものと思ふ。 『TONSOKU IS BEAUTIFUL!』 |
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