2003.04.07 by 猛牛

■黒い戦争・・・黒麹市場争奪戦に新参戦組、発射!

新時代の黒麹仕込みの嚆矢となった『黒伊佐錦』の発売から15年あまり。特にここ数年、“黒い戦争”つまり黒麹仕込み商品の戦いは、大中小の蔵元が戦線に続々と参入して激化の一途を辿っている。

一昨年、日向某大手蔵が大規模なオペレーションを展開して「トロっとキリっと」筑前市場を席巻するや、その火の手はさらに薩摩の大手蔵へと波及。昨年からは、『白波』『田苑』なども戦略Black兵器を最前線へと送り込んだ。

現在、筑前酒販戦線では『黒霧島』、そして『黒白波』が、個店およびディス屋Frontにおける黒い戦争の主導権争いを続けており、両者は特売価格および大陳訴求というその強大な軍事力を以て真っ向から激突している最中である。

◇   ◇   ◇

さて、『黒霧島』が激烈な地上戦の末に、筑前都市圏料飲戦線制圧は間近か? 日向暫定焼酎政権樹立か?・・・との焼酎軍事筋の憶測が流れる中、“黒い戦争”に新たな部隊が投入された。

ついに薩摩の大手蔵・本坊酒造株式会社さんから、遠距離黒ミサイル『黒麹仕立て・桜島』(以下長くなるので『黒桜島』と略)の発射が確認されたのである。

■Black兵器デザインとしての、レベルの高さ。

わてが察知した範囲では、黒麹=黒色をベースとしたラベルデザインについては、『黒霧島』がその兵器としての基本仕様をまず確立した感がある。

がしかし、今回確認された『黒桜島』は、同じ黒基調の色彩ながらも、これまでの黒物を超えた高級感および格調高いデザインが目を惹く。グレードは高い。

黒+金という色の取り合わせは、高級志向のカラーリングでは基本中の基本ではあるが、それが嫌味にならず、とても美しくまとまっている。

画像では見にくいかもしれないが、艶消し黒のバックに、白ブチで載った「黒」「桜島」の金文字も美しい。

一瞬箔押しに見える程に、質感のある重厚なデザインとなっている。

■ポイントとして効いている、桜花。

通常兵器であるレギュラー白麹『桜島』には見られない新たな特徴としては、まさに名前の通り“桜”の花が全面に咲き誇っていることが、大きなポイントとなっている。

この桜花もひと捻りしてあって、一見木彫りか刺繍のような素材感があるもの。黒で締まったバックグラウンドに、見事に咲き誇っている。

これを見た家人、「キレイねぇ〜」と来た。

筑前都市圏料飲戦線において、『黒霧島』の若年女性ユーザーが増加しているとの戦況を最前線で確認したことがある。

このラベル、同ユーザー層攻略においても、威力を発揮するであらふと見た。

■若干変化したか、黒桜島??

というわけで、無くては為らぬ桜島イラスト。

山頂や山裾はレギュラー兵器と同様に見えるが、麓の部分の表現がちと違っている(よーに見える)。今回のBlack兵器開発に連動して、再構成されたのだらふか?

背景色に合わせてか、色指定もレギュラー分のものとは相当入れ替わっている。

しかしながら、桜島のどっしりとした表現は、背景の黒色によって、さらに強まった感じがする。

■20度も登場して、いよいよ日向攻略か?それとも?(@_@;)

今回の新発売のラインナップには注目である。

容量は一升瓶と900ml茶瓶の2種類だが、度数が気になる。20度と25度。レギュラー兵器では25度しかないが、Black兵器では20度が加わっているのが面白い。20度の受容と言えば、特に日向國が顕著であり、さらに豊後もその文化圏に入ってくる。

なぜ20度での新兵器投入が必要だったのか・・・。

豊後の片田舎にも『黒霧島』の錦の御幟が酒販店店頭にはためくご時世である。穿った見方をすれば、薩摩と日向と言えば戦国時代以来の因縁があると聞くが、いよいよ“黒い戦争”の激戦のただ中で、日向國へのリベンジを果たすのだろうか?

もし、日向國の攻略を念頭に投入されたのなら、國内シェア70%とも80%とも謳われる霧島本陣へどれだけ肉薄できるか、まさに日向酒都圏攻防戦の趨勢に焼酎軍事筋の耳目が集中することは間違いない。

(ま、そんなことは無いかぁ(-.-)y-゜゜゜)


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