2002.08.02 発足 by けんじ&猛牛

猛牛「済んまっしぇんばってん、粕取焼酎は置いちょりますかい?」

店主1「いやぁ〜、もう飲む人が居なくなってねぇ・・・、置いて無いんだよねぇ」
店主2「風味があって美味しかったけど・・・もう飲まれなくなって・・・。昔は農作業の後とかによく飲まれてたもんだけど・・・」
店主3「うむ・・・いま置いているのは『H岳』とか『黒旨』とかでねぇ・・・」

◇    ◇    ◇

7月の最後の日曜日、わては佐賀県は唐津市から佐賀市内へと、肥前東部の酒屋を縦断する粕取焼酎探索のロードへと向かった。特に農村地帯沿いにある郡部の酒屋さんを重点的に覗いて回ったのだった。

しかし、結果的には上記の酒販店さんのコメントが物語るように、清酒文化圏で古くから粕取焼酎との縁が深かった北部九州は、今や古式床しい籾殻使用の粕取焼酎に関しては“滅亡の危機的状況”に陥っていることを、自分の目と耳で体感させられることとなった。

それは、以前突撃した筑前の焼酎蔵探訪でも肌身に感じていたことでもあった。しかし、肥前においてもその状況が極度に同時進行していた事実に愕然となったのら(@_@;)。

皮肉なことに、粕取焼酎(ここでは新趣向の吟醸粕製を除く)を定番としていたのは、唐津市内のやや大きめの酒販店とディスカウンターの2軒、小城町のディスが1軒のみ。かつて粕取焼酎の最大の需要層であったろう農家の顧客を抱えていた田園地帯の個人営業酒販店は、まったくの全滅である。

ディスと個人営業店では資本力が違う。売れ筋を優先するのは致し方ないであろう。

佐賀県唐津市
鳴滝酒造『ヤマフル』25度
「このままやったら、粕取焼酎は一体どないなるちゅーねん!(-"-)」ぬぅあんて思っていたところに、突然深夜、粕取焼酎を飲んで酔いちくれながら携帯電話をかけてきたのが、あの「しょちくれケンちゃん」主宰のけんじさんであった。

「もしもし・・・あの・・・けんじですけどもぉ・・・いま・・・いいでしょうか・・・」

彼は熱狂的な粕取焼酎ファンなのである。話は即決!

若くして粕取焼酎に惚れ込み、また到って碩学であるけんじさんを探偵団団長として、粕取焼酎の深奥を探索する『粕取まぼろし探偵団』が発足することとなった。

◇    ◇    ◇

粕取焼酎・・・決して“垂涎”とは言えないかもしれない。味にクセがあり、飲む人を選ぶ焼酎だからである。しかし凡百の“幻”とは違う、消滅の瀬戸際にあるという意味では、

『幻』とは、まさに粕取焼酎のための形容詞

だと、わてらは申し上げたい。

というわけで。けんじさんをナビゲーターに、粕取焼酎探索の旅へと、いざいざいざいざ!我々に残された時間は、極めて限られているのだ・・・。


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