2002.08.22 by 猛牛

銘柄
度数
原料
原産
粕取酎・繁桝
35/25度
酒粕
福岡県八女市大字本町
株式会社高橋商店
製品的特徴
提供者
解説
レッドブック度
同社
猛牛
終売・消滅
■評者雑感

●当該銘柄について
蔵元である(株)高橋商店さんは、江戸時代の1717年(享保二年)に創業した老舗。285年の歴史を誇る福岡県の著名な清酒蔵である。

同社の粕取焼酎であるこの『粕取酎・繁桝』は、終売となってもう手に入れることは出来ない。真の“幻”となってしまった一本。

今回、ラベルが入手できたのは、この『粕取まぼろし探偵団』をご覧になられた某酒販店さんが、ラベル一式を当隊に寄贈いただくよう高橋商店さんにお願いして下さったからである。これは、わて自身がお願い(おねだり)申し上げた訳ではなく、その酒販店さんが自発的に段取りしていただいたことを、お断りしておく。

ラベル掲載の薪水の労を取っていただいたK酒販店さんおよび高橋商店さんに心より感謝致します。本当にありがとうございました。

●ボトルデザイン:
残念ながら、実際に一升瓶に貼り付けられた姿を拝むことは不可能となった(T_T)。しかし、ラベルは幸運にも資料としていま手元にある。

「THE JAPANESE REAL SHOCHU」のアルファベットが最上段に。REAL SHOCHUである。いいですにゃ〜、REALちゅーのが。このラベルの製作年代は不明だが、英文を入れるところは、結構70年代から80年代あたりの風情だろうか?

ラベルの製作は大阪の増田信陽堂さん。酒販業界の総合商社として、商品開発からラベルなどの美術印刷物、販促品の生産販売などに携わってらっしゃる老舗だ。

「粕取酎」の墨書き文字がドン!と白地に映える上下二面分割のデザイン。カリグラフィーの猛々しさ・泥臭さと対照的に、黒ベタ+白地のシャープな構成が、ラベルを引き締める。

升とその上に鎮座する「繁」のヒゲ文字、反対に下段にレイアウトされたポップな書体の可愛い「しげます」の文字が、対照的な表情を見せる。しかし、全体が不思議な調和をもってモダンテイストを醸している。

これがしっかりと貼られた一升瓶を一度見てみたかったもんだ・・・。

●香り:
嗅ぐこと、叶わず。

●味わい:
飲むこと、叶わず。

●レッドブック度:
終売により完全に消滅し、入手不可能。酒販店さんの店頭在庫はまだあるのか無いのか?。筑後エリアの酒販店探索は未だ為らず、不明。ここでは、同社よりご提供いただいた『粕取酎・繁桝』のラベル全てをご覧いただくことで、往時の姿と味を偲びたい。

なお、この品一式は、後日宮崎在住のけんじ氏に粕取焼酎の歴史的資料として寄贈する予定である。その値打ちが解る人の手元にあることで、ラベルも浮かばれよう。


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