2002.08.06 by けんじ

銘柄
度数
原料
原産
本部かすとり
25度
清酒粕
佐賀県鹿島市浜町乙2421番地
合資会社 光武酒造場
製品的特徴
捕獲者
評者
レッドブック度
猛牛
けんじ
現存(他社引継)
■評者雑感

●当該銘柄について
『牟田酒造場』は、武雄温泉で有名な、佐賀県武雄市の山沿い、伊万里に抜ける街道沿いにある蔵である。木賃宿や、呉服屋、菓子屋などが軒をならべる宿場町の造り酒屋として390年の伝統を誇る老舗との事。

清酒『若木桜』や『巨木の里』、そして『いいここち』という、大分の大メーカーが造る某焼酎と名前もラベルも近似している焼酎(個人的な印象)やそば焼酎も造っている。

当主は武雄市長もされた牟田勝輔氏。またご子息の勝浩氏は武雄市議でホームページ(リンク)も持っておられる。

この390年の伝統に培われた伝統の焼酎は「かすとり本部」。同社の主力商品と推測される。主力商品と推測するのは勝浩氏のHPでの製品紹介で一番上に来ているからである。清酒蔵の粕取り焼酎の紹介は、清酒のラインアップの後で申し訳程度に紹介されているのが殆どである。

さて、この蔵の「主力商品」(と思われる)『かすとり本部』は如何に。

●ボトルデザイン:
闇夜に酒蔵場がある一帯、若木町字本部付近の山々が鈍く光っている様子と思われる。この山々が光る発光体となっている一灯は「かすとり」の白地文字である。

「粕取」末世の現在の焼酎界に光る一灯を佐賀の山里から照らしているかの如くの、頼もしいラベルといえよう。

上部の横帯には、酒造場のある本部郷の地酒としての矜持を示す「本部」の文字が燦然と輝く。

●香り:
香りはややおとなしめ。酒粕に含まれているエステルが気化しているのか(本格焼酎を愉しむ、田崎真也著より盗用)、一瞬吟醸香に近い感じの匂いがしたが、勘違いだったようだ(爆)。直ぐに粕取特有の籾殻臭と油分なのか、独特の香りがする。

●味わい:
生で飲む。味は濃厚である。ボディが豊かというのか、油分が多いのか、重い風味がする。ただ貯蔵期間が長いのかピリピリ感はない。ロックだと味が締まっていい飲み口になる。

瓶ごと冷やすのもいい手か。粕取の古典的な飲み方である砂糖添加もしてみた。クセが抜けて飲みやすくなる。汗だくだくで、田んぼ仕事をした後の甘い焼酎はさぞや旨かっただろうなあ・・・・と先人を忍ぶ「むかしの味」(by池波正太郎)である。

●レッドブック度:
重大な出来事に気付いた。レッドブック度を書くに至るまで「牟田酒造場」が造っていると思っていた。

が、住所、社名の所に「光武酒造場」「鹿島市・・・・」と書いてあるではないか。しかもシールで上貼りされている。そのシールをめくったら「牟田酒造場」「武雄市・・・・」の文字が。販売元が変わったのか。現在書いていて狐につままれている・・・・・・要調査である。

上記の醸造元の変更の件については、けんじさんがメールで確認された。以下は牟田酒造場さんからの返答である。

「カストリ本部ご愛飲ありがとうございます。当社の商標商品「カストリ本部」は昨年を持って、光武酒造場さんに譲渡いたしました。光武酒造さんでこれからも継続して作っていかれますので、宜しくお願いいたします。もちろん当社小売部で引き続き販売いたしておりますし中身は今までとなんら変わるところはございません」


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