2003.07.06 解説 加賀美牛親方

『笹酔会』ファンの皆様、こんにちは。

通算7場所目となります、『笹山さんを酔い潰そうじゃない会』の時間がやってまいりました。

ここで今日の取組の解説をしていただくのは、お馴染み、元序の口・牛蔵丸の加賀美牛親方です。親方、どうぞよろしくお願いいたします。

加賀美牛:ごっつあんです。よろしくお願いします。

というわけで今場所ですが、2週間前に行われました横浜での場所に続きまして、早くも開催されることになりましたが。

土俵は鹿児島市内、しかも名山町の名店と言われる『鷹』での開催ということで、好取組が期待できそうですが、加賀美牛さん、いかがでしょう?

加賀美牛:ええ・・・そうですね。笹山関の地元でもありますし、気持ち的にも楽な取組ができるものと思いますね。

それでは今場所の番付ですが、まず東ですが、おなじみ連戦連勝の笹山関が東の正横綱で不動の地位。しかし先場所が荒れに荒れましたので、その影響があるのか、ないのか? すこし心配ではありますが。

加賀美牛:まさに椿事と言っていいくらいに荒れた先場所でしたが、影響は無いでしょう。沈着冷静な笹山関ですから、今場所も安定した飲み口を見せてくれるものと思います。

続きまして、西ですが・・・これまた鹿児島での場所ではおなじみのあぷぅ大海関が西の正大関で出場です。

加賀美牛:あぷぅ大海関は、連日のダイヤメ稽古でしっかりとした飲み口を維持していますね。安心して見ていられる、と言いますか。今場所の取組もどう出るか楽しみです。

おっと! 牛之灘関が番付に入っていますが! これは一体どういうことなんでしょうか?先場所で出場停止3カ月の処分を受けたはずですが?!

加賀美牛:こば之山協会会長と笹山関に詫び入れがあったように聞いておりますがね。まぁ、今回はああいうような酷技を汚すようなことは気を付けて貰いたいものですね。

今日の行司は、『鷹』の女将さんです。行司歴ウン十年という大ベテランですが、どのような軍配さばきを見せていただけるか、注目の場所ですね。

加賀美牛:鹿児島場所の際は私もよく寄らせていただいてますが、毎度楽しみです。

親方、ありがとうございました。それでは取組をご覧いただきましょう。

時間一杯です・・・。

まずはビールからですが・・・。立会早々から3本も空けましたねぇ。今場所は開始から、各力士、飛ばします。先場所では、男性力士勢は、見合ったまま、なかなか盃突き出しを見せなかったんですが。これは一体?

加賀美牛:ええと、ですね。先場所は、中洲川端芳子関が出場してましたでしょう? やはり笹山関をはじめ、お互い牽制しあっていた、ということではないでしょうかねぇ。

なるほど。いかにも角打界らしいですね。

加賀美牛:今場所は、そういう牽制も必要ありませんから、各力士ともリラックスしているのが解りますね。おお、盃突き出しの連続技ですね、これは。

牛之灘関は、早々にガブリ飲みに来ました。これは場所の最後まで大丈夫なのか?!

加賀美牛:あぷぅ大海関の汗が0.0000001%入っているという『Be Kagoshima』でお湯割りの連続張り手のようですね・・・。笹山関もなにか秘蔵のものを突き出しているようですが。今日は、技繰り出しのスピードが速いですよ。やはり酷技はこうでなくては。

土俵横の升席に、シニアなママさん方ご一行が観戦されてますけども、これは行司のお知り合いでしょうか。

加賀美牛:話から察するとそうみたいですね。あぷぅ大海関に「なかなか“よかにせ”やない」と声をかけているようです。地元力士ということもあり、人気ですね。

一旦“控え室”に行った笹山関ですが。土俵への帰り際に、またママさんご一行から声を掛けられていますね。

加賀美牛:さすが爽やか系美丈夫の笹山関です。“よかにせ”コールの連続ですね、これは。まぁ、当然というところでしょうか。

それにしても、牛之灘関にはまったくコール、かかりませんが? これは“よかにせ”では 無いからでしょうか? いかがですか、加賀美牛さん?

加賀美牛:いえいえ。そうではないんですよ。笹山関と容貌は大変似ているんですが、「ばってん、くさ」という方言を使ったので、余所者と解ったみたいです。これは牛之灘関、くやしいところでしょう。

さて、ここで、力士の故郷を訪ねるコーナーです。今日はあぷぅ大海関の故郷、鹿児島で獲れる珍しい蟹のご紹介です。


女性アナ:あぷぅ大海関の故郷、鹿児島県鹿児島市。市役所の向かい、電停にほど近い場所に、あぷぅ大海関が鹿児島場所の度に通っているという小料理店、『鷹』はあります。

大衆的料金ながら、鹿児島の旬の食材が盛りだくさん、テーブルに溢れんばかりに並べていただけると大好評のお店です。地元の方はもちろん県外にもファンが居るほどの人気ぶり。

女性アナ:今回は特に珍しいものを食卓に載せていただきました。皆さん、これは何という蟹か、ご存知ですか?

これは「あさひ蟹」と地元鹿児島で呼ばれているものなんです。さっそく笹山関、あぷぅ大海関、牛之灘関もいただいたそうですが、これが実に美味いと大満足。

冷凍物ではなく、水揚げされたばかりのあさひ蟹を食べさせていただきました。梅雨の時期が旬という鹿児島の珍しい食材のご紹介でした。


さて、取組に戻りたいと思います。土俵上では、笹山関の『純芋』で張り手の応酬が続いていますが・・・。各力士ともかなり今日は出来上がっている感じですね。

加賀美牛:今日はほんとうに突き出しが激しいですねぇ。牛之灘関は、頭がフラフラしてきてますよ。慎重に攻めて欲しいものです。

あぷぅ大海関もけっこう盃の突き出しが頻繁になってますが。西の両力士は、このままで笹山関を追いつめることができるのか?

加賀美牛:ええ・・・難しくなってきましたね、これは。牛之灘関は『純芋』を“浴びている”ような状態ですからねぇ・・・。
まさにガブリ飲みの本領発揮、というところでしょうか。

ところで、加賀美牛さん。左のボトルですが、これは?

加賀美牛:一番左が今回の取組の序盤に出た『Be Kagoshima』ですね。次が『三笠』ですが、これは結構レアだというあぷぅ大海関のお話ですね。

土俵外のプライベートな世界では、相当の焼酎コレクションをされているというあぷぅ大海関らしいです。私も初めて見ました。

加賀美牛:ええ・・・『三笠』、どんなお味なのか、大変気になりますね、これは。

というわけで、土俵ではもう勝負が付きそうですが・・・。

加賀美牛:やはり笹山関、強いですね! 牛之灘関は、もうロレツも回っておらんです。

いよいよ、軍配が・・・・・・と思ったら! 笹山関の携帯に着信が入った模様です!!! 一体、どうしたか?!

加賀美牛:部屋の女将さんからの様ですね。笹山関にしては実に珍しいですね、こういう展開は! 驚きました! どの力士も女将さんには敵いませんから仕方ないでしょう。

というわけで、今場所の星取り表です。

決まり手
西
 
笹 山
うっかたが押し出しで引き分け
あぷぅ大海
 
牛之灘
 
笹山関とあぷぅ大海、うっかたが押し出して引き分け
笹山関と牛之灘、うっかたが押し出して引き分け

午後6時00分から午後9時30分まで続いた久しぶりの『笹酔会』らしい激闘でしたが、笹山関がまさかの「うっかた押し出し」で、今場所は引き分けとなりました。

横綱・笹山関は、これまでの通算成績を、

【6戦6勝1分】

としました。それにしても、笹山関の「うっかた押し出し」での引き分けとは、極めて珍しいですね。惜しくも勝利は逃しましたが、圧倒的な笹山関の横綱相撲が堪能できた場所と言っていいでしょう。加賀美牛親方、今場所を総括していかがですか?

加賀美牛:あれだけの盃突き出しでも、まったく崩れませんからね・・・。さすがというか。笹山関の完全な勝利は時間の問題だったと申し上げていいでしょうね。牛之灘関は、やはり慎重な飲み口で、次回も再挑戦してもらいたいところです。

というわけで、今日の解説は加賀美牛親方でした、ありがとうございました。

加賀美牛:ごっつあんです。

また次回「笹酔会ダイジェスト」をお楽しみに。


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