2003.03.15 by 猛牛

■青森にある宮崎焼酎、とはこれ如何に?

昨年秋、わざわざ青森から遠路筑前にお越しいただいたJAZZ翁隊員。その手に、お土産として持参いただいたブツが下げられていた。

「牛さん。いや、実はね。六ヶ所村の焼酎なんだけど、宮崎のあの蔵元さんが造ったものがあるんですよ。これがこっちでしか手に入らない。珍しいもんなんで持っていきますよ」

無事、筑前国際空港に翁とともに到着した焼酎、その名を『六趣』といふ。

企画開発は「六ヶ所村第一次産業振興対策協議会」とある。地場産業育成の一環として誕生した“村策焼酎”のようだが、ぬぅあんと製造元は宮崎の花形蔵、あの黒木本店さんだ。

北国・青森、それも翁の話だと厳寒ぶりが尋常ではないという六ヶ所村の焼酎を、温暖テゲテゲな南国・宮崎の蔵が造るとは面白い組み合わせ。この商品、日本一の長芋の産地である青森県・六ヶ所村産の原料を、宮崎の技術を導入して造ったということらしい。

確かに、山芋焼酎の蓄積がある黒木本店さんと手を組むのも道理だなや。

■やっぱ、素晴らしいデザイン力! 感服です。

歓迎会の会場で、翁から手渡されて一目・・・さすがのラベルデザインに感心。いやぁ〜、やっぱ黒木さん(のデザインだと思うけど)、上手いっす。

縦位置の「六趣」のカリグラフィの力強さ。ま、最初は・・・失礼ながら六が「六」に見えずに「具」に見えて、“具趣”ってどういう意味やろう?と勘違いしてしまったばってんくさ(*^^*)。ぬぅあんとも味わいがあり、かつ主張を持ったこの書、目を惹きつけますにゃ〜。

紙質にしても、色合いや質感など、カリグラフィやフォントの色合いとのマッチングがよく計算されていて、隙がない。

一言、堂々としたラベル、という感じ。

それに、黒木本店さんお得意というか十八番(おはこ)の英文字長文のあしらひと全体のレイアウトが、またよく出来ている。

英文+和文混合文をラベルの中央横に配置して全体を引き締めながら、縦位置の「六趣」カリグラフィの間に潜らせて、緊張感を孕ませながらも調和のあるデザインに落とし込んでいる。誰がこれをデザイニングしたんだろうなぁ・・・。

まぁ、わてなんぞ英語はまったくアカン世界なんで“要素”として眺めるだけだが、和文英文の混ぜ方にしても、この上質感は黒木本店さんの独壇場と申し上げて過言ではなひ。

■ちゅーわけで、仰げば尊し「六趣」の恩。

なぜか黒木本店さんのアイテムをデジカメで撮るときは、わては下から見上げる、仰ぎ見る体勢になってしまふのら。

その商品のあまりの神々しさ故か、はたまた極めて全国的に著名な蔵元であるためか、「上から見下ろすなぞ、失礼千万! 不敬にあたるぞよぞよ!」と、ついついこういうカットになってしまうんが不思議だ。

下から見上げる気にさせる、それだけのデザイン・パワーを持った商品づくりを行えるセンスは、やはりさすがだと言えよう。

ちゅーわけで、肝心の味だが、まだ飲んでいない(爆)。実はJAZZ翁から「合評会にぜひ」と言われてお預かりした手前、わて一人でこっそりと飲む訳には参らぬのだっ。開けて、グビッ!と飲りたいところだが。

さて、長芋長距離砲、参戦の日はいつになるやら・・・。


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