2002.09.11 by 猛牛

2002年9月1日。ソラQ史を塗り変える遺物が、福岡県久山町の某ショッピングセンターで開催されていたFreeマーケット会場の陶器ブースで発掘された。猪口やぐい飲みを100円均一で山積みしていた中で、慎重な発掘作業の末に無事出土したのがコレである。

猪口と言うには極度に高台が小さく、ソラQと言うには器を安定して置ける高台が小なりとはいえ付いている、なんとも不思議な特徴を有しているのだ。

実際に立てた写真がタイトル画像であるが、コケルこともなくしっかりと接地する。しかしながら、酒を注いだ場合、ちょっとの振動でも倒れそうで怖い。

ソラQについては、宮武外骨先生が著作でも取り上げられていたのは以前触れた。今回のこの「高台付きソラQ」と見られる出土品だが、なぜ高台が尾部に形成されたのか? また これを江戸期・慶長年間の流行から現代に到るまでのソラQ進化のプロセスの中で、どの段階に位置付けられるものなのかが、当面課題となろう。

そこでこの「高台付きソラQ」についての仮説を提示したい。

■尾部の高台形成についての仮説1=環境適応説
そのままでは転倒するソラQが、転倒の衝撃・自己崩壊から身を守るために、世代を経る中で環境に合わせた進化を果たした。尾部の陶土が隆起して、高台を形成せしめることで、環境に対応したのではないか、とするもの。

この説の場合は、まず普通の猪口が存在して、次ぎに突然変異体としてのソラQが出現し、さらにソラQが環境適応した形態としての本品が生まれたという順番になる。

■尾部の高台形成についての仮説2=進化段階説
猪口から、このミニ高台付きのタイプへと進化し、さらに高台を持たないソラQへと特化したと見る、進化の途中段階を示すものだという説。一気に突然変異体の出現という説1からみると、段階的進化という面では納得できる部分も多い。

■尾部の高台形成についての仮説3=単なる人形の帽子?説
この出土品をフリマのブースで眺めていたわては、家人に向かって上記2説のどちらであるかを熱心に論じていたのであるが、家人がわてに向かってCOOLに言ったのは、

「どーせ、陶製人形の帽子なんじゃないの? ほら昔の編み笠みたいじゃない?(-ー;」

◇   ◇   ◇

というわけでこの「高台付きソラQ」だが、その正体が今だ明かではない。今後の考古学的精査が待たれるところである。


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