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2002年9月1日。ソラQ史を塗り変える遺物が、福岡県久山町の某ショッピングセンターで開催されていたFreeマーケット会場の陶器ブースで発掘された。猪口やぐい飲みを100円均一で山積みしていた中で、慎重な発掘作業の末に無事出土したのがコレである。
猪口と言うには極度に高台が小さく、ソラQと言うには器を安定して置ける高台が小なりとはいえ付いている、なんとも不思議な特徴を有しているのだ。 実際に立てた写真がタイトル画像であるが、コケルこともなくしっかりと接地する。しかしながら、酒を注いだ場合、ちょっとの振動でも倒れそうで怖い。 |
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ソラQについては、宮武外骨先生が著作でも取り上げられていたのは以前触れた。今回のこの「高台付きソラQ」と見られる出土品だが、なぜ高台が尾部に形成されたのか? また これを江戸期・慶長年間の流行から現代に到るまでのソラQ進化のプロセスの中で、どの段階に位置付けられるものなのかが、当面課題となろう。
そこでこの「高台付きソラQ」についての仮説を提示したい。 ■尾部の高台形成についての仮説1=環境適応説 この説の場合は、まず普通の猪口が存在して、次ぎに突然変異体としてのソラQが出現し、さらにソラQが環境適応した形態としての本品が生まれたという順番になる。 ■尾部の高台形成についての仮説2=進化段階説 |
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■尾部の高台形成についての仮説3=単なる人形の帽子?説 この出土品をフリマのブースで眺めていたわては、家人に向かって上記2説のどちらであるかを熱心に論じていたのであるが、家人がわてに向かってCOOLに言ったのは、 「どーせ、陶製人形の帽子なんじゃないの? ほら昔の編み笠みたいじゃない?(-ー;」 ◇ ◇ ◇ というわけでこの「高台付きソラQ」だが、その正体が今だ明かではない。今後の考古学的精査が待たれるところである。 |
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