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2001.01.26 by 猛牛 | |||||||||||||||||
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偶然のことなのだが、ナウでヤングでゴージャスな女性・OL向けの雑誌2誌で、ほぼ同時期に本格焼酎の特集が組まれるという「椿事」が起こった。あっと驚く牛五郎ぉ〜。それも全国誌と、筑前で発行されている地元誌の2誌で、である。
この出来事は、全国のナウでヤングでゴージャスな美女・OL諸嬢に、本格的に本格焼酎が受け入れられる時代の到来、本格焼酎の裾野が広がっている確かな手応えを感じさせる。 本格焼酎も“オゲレツからビューティフルへ”、とパラダイムが移行した段階に突入したと言えよう。 というわけで、両誌の編集内容、掲載銘柄を見たらとてもオモロかったので、ここにモーレツに比較して、関東と筑前におけるナウでヤングでゴージャスな女性・OL層への本格焼酎の「売り込み方」、その違いを探ってみたい。 |
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■筑前地元女性誌『エルフ』の本格焼酎特集
まずは筑前でオフィスに無料配布されている女性誌『エルフ』である。この雑誌は、筑前・博多のファッション、ショッピング、グルメなどを中心にした情報紙面で構成されているもので、地元斯界では老舗。定着した人気を保っている。(表紙は写真下。かいま見えるヘソがなんとも・・・ごくっ(~Q~;)) |
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この2月号に掲載されたのが、 『特集 ショッチュッ! 〜愛すべき酒は焼酎ナノダ〜』 最初の見開きには「コウルイ?オツルイ? なんのこっちゃ。」という基礎知識から、九州各県ごとの原料、製法の違い、銘柄の紹介が掲載されている。 次の見開きでは、地元筑前にこだわって、筑前県内の地焼酎の紹介となっている。「福岡は粕取りショウチュウのメッカやけん」というコピーに愛郷精神の発露を見る思いだ。 最後の見開きは「ショウチュウって 実は キザ野郎」というタイトルで焼酎ベースのカクテルのご紹介と、果実酒のレシピである。この見開きだけは甲類焼酎がデカイ顔で登場(爆)。 |
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というのが記事の概略である。
それにしても上記の画像・中央には美女に抱かれる『いも麹芋』&『前田利右衛門』が・・・。あ〜〜あ、いも芋に生まれ変わりたいじょぉ〜(ま、生まれ変わらなくても、元々“イモ”じゃがのぉ〜(自爆)) 酒販への取材は、地元の老舗デパート『福岡・天神岩田屋』のバイヤーさんに対して行われている。「米・麦焼酎の傾向としては常圧蒸留したものを3年以上樫樽などに付け込んだものがよく売れます」という売れ筋の傾向が語られている。また、吟醸香を売りにした『吟香露』が女性によく売れている、という。 ここ筑前においては、ウィスキー→ウィスキー的焼酎、吟醸酒→吟醸酒的焼酎、というスィッチングの傾向が浮かび上がってくる。ボトルデザインも「いかにも」というのが多い分野だ。 ■全国版女性誌『月刊ビジオ・モノ』の本格焼酎特集 対する東は、(株)ワールドフォトプレス社発行の全国誌『月刊ビジオ・モノ』。これは「真冬のダイエット大作戦」なる目玉特集をそこはかとなく目当てに開いたふじつぼ隊員が、目次で巻末の本格焼酎特集を発見。探険隊本部へと持ち込まれた。 面白いことに、これも2月号である。 |
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「今いちばん旬のお酒 本格焼酎を味わう」というタイトルからして、いかにも“全国誌らしいお品”の良さ。
「かつてブームとなった・・・無味無臭の甲類焼酎ではなく」「いままで体験したことのなかったおいしさに、あなたもきっと驚くはずです!」という扉ぼでーコピーは、まさにその通りで異論はない。(写真左下) それにしても扉にあるグラスは、ぬぅあんと2000円也! これなら『黒伊佐錦』が一本買えて釣りが来る・・・なんてすぐ思っちゃうオヤヂには、縁のない世界だね(自爆) |
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ご覧いただいたように、表紙込みで計13ページ、最後の甲類カクテル紹介の見開きを除くと、ぬぅあんと10ページが本格焼酎の銘柄紹介、合う料理、本格焼酎のある店に費やされている、まさに力の入った特集なのだ、これが。
時代も変わったもんだ。が・・・しかし、である。 |
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■オモロイのが、掲載銘柄の違いなのだ。
この2誌を見比べていてオモロかったのが、掲載されている銘柄の違い。ぬぅあんとほとんどダブリがない。銘柄の一覧表を下記にまとめてみた。両誌ともに、銘柄のカテゴライズもあったので、併記する。 |
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と、まぁ〜ご覧の通りでばってん、大きな違いは、
1)『elf』は筑前市内でも比較的店頭化されている商品がほとんど。 というところだろうか。いやぁ〜、やっぱ関東のおなご衆はナウでヤングでゴージャスやねぇ、この銘柄の違い!(爆) カテゴライズの惹句も、まさに飲み気をそそるフレーズがちりばめられて、美女・OL諸嬢の琴線にグッとくるものとなっている。でもなして、こげん地元でもそうそう飲まれていないような銘柄ばっかりなんやろう? 確かに雑誌として、記事にはセンセーショナリズムやトピックス性が必要ではあるし、その辺のコンビニに置いてる銘柄を取り上げたところで、俗に言う「記事にならない」のは、よーわかりますばってん。 ある意味でのペダンティックさ、こだわり、焼酎の違いがわかる大人の女・・・なんてね。 『ビジオ・モノ』の銘柄選択については東京町田市の『酒舗まさるや』さんが協力しているのだが、価格表示については適正価格表示となっている。わても価格を見て、驚きましたわぁ。あの『百年の孤独』が2750円なんだもんね!!! はっぱふみふみ。 「ワタシ、減圧蒸留の男なんてイヤ。常圧にしてね(ムフッ)」なんて会話が日常的に飛び交い、秘剣、SASANABA、いで各名誉隊員が関東で美女達にモテモテになる日も近い!(わても入れてくでぇ〜(T_T)) ************************ というわけでこの取り組み、一般焼酎を入門用として、地域密着・土着的に紹介してくれた『elf』に軍配を上げたい。 ずびぃずばぁ〜、ぱぱぱやぁ〜。 |
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