2003.08.05 by 猛牛

■家人の気まぐれで、偶然にも“粕取探索の流れ旅”へ・・・。
♪牛のからくり 猿芝居
 粕取探し ハズしやしない
 嘘のすじがき 粕舞台
 行く先の 蔵は見せない
あっしゃぁ、何も、粕取探索の旅に行こお!なんて、家人に言ったんじゃぁ、ござんせん。「焼酎の蔵元参りに行ってくらぁ」なんて言おうもんなら、そりゃすぐさま三下り半が飛んでくるってもんで。めっそーも無ぇ。

いえね。土曜に稼ぎに出た家人なんだが、雇い主が「今日は早く帰ぇってもいい」なんて言うもんすからね。昼間に帰ぇって来やがった。で、近頃賄い場の電灯がちょいと調子が悪いってんで、「あのぉ、なんだな。大型御店に替わりを買いに行くか」と、家人が転がす自動大八で外出したんでさぁ。

ところが家人、何を思ったんだか、「あら。アタシ、ちょっと遠出がしてみたくなったわ」と、こーー来た。それで慌てて家に戻って、旅支度をしたんで。

まぁ、正月から五月までは、それこそ家人も掛け値無しに働き詰めだったもんっすから。天から降ってわいたような話たあ言え、一泊でもいいじゃぁねぇか!って、風の向くまま気の向くまま、流れ旅に出た次第でやんす。

■またまた偶然にも、西豊後エリア・粕取地帯をさかのぼる。

さて、どこに行くかって事になりましてね。

あっしが、ふと思ったのが、豊後の小京都、元は御将軍家様の天領ってぇ由緒あるところ「日田」でさあ。家人もあっしの提案に、すっかり乗り気になりやしてねぇ。

日田と言やぁ、“あうとばあん街道”を通れば筑前から車で1時間少々。気軽に行けるってもん。

家人の負担も少ねぇし、思いやりってやつで。

なにも日田近辺に正調粕取造ってる蔵元さんが何軒かいらっしゃる、なんてぇことは、これっぽっちも頭には無かったんでさあ。

道中、日田のある旅籠に連絡したら、部屋も空いてましてね。こりゃ縁起がいいや!

■三隈川にたゆたふ屋形船の美しさ。風情ある水郷「日田」。

日田と言えば、豊後の國ん中でも、夏の暑さと来りぁ〜、てぇへんな所。一番気温が高い場所でやんす。下手をすりゃ35度を軽く超えることもありましてね。

この日は、お天道様が顔を出しちゃあいなかったが、筑前と比べりゃあ、夕方着いた時分でもそりゃムッ!とする暑さでさあ。

でも、なんでさあ。夜になるってぇと、暑さも和らぐってもんで、ちょいと涼もうかってのが人情。三隈川には、ほれ、名物の屋形船が幾艘も漕ぎだして、横一列に繋がる。

老いも若きも善男善女も、酒盛りに鵜飼い見物に、夏の暑さを忘れるってもんでやんす。いいねぇ〜、「おもろうて やがて哀しき 牛飼いかな」 ん?

あっしら夫婦も、旅籠の仲居さんから、この屋形船に誘われたんでやんすよ。確かに風情ぇはあるんだが、このなんともならない暑さ。ちょいと遠慮申し上げたんでさあ。

その替わりと言っちゃあぬぅあんだが、旅籠に草鞋脱いだ客人用に、『札幌麦酒』の日田工場に無料で連れってくれるってぇ企画がありやしてね。大人数用自動籠に乗せてもらった上に、生ビールを一杯ぇ奢ってくれる。そりゃ、嬉しいじゃぁ、ねえか!

盆地ならではの日田の暑さだ。うだっちまう。一も二もなく話にノリやしたよ。

『札幌麦酒』の工場は、日田の宿場町を見下ろす丘ん上にあって、夜景も綺麗でやんした。ま、オマケで出された麦酒が一杯じゃあ終わらねぇのも、人情でさあ。久しぶりに麦酒をグビグビグビと飲んじまった。

ところで、工場と旅籠の間を送り迎えして下すった大人数用自動籠の運転手さんに、ちょいと日田での焼酎受容の実態ってぇやつを伺ってみたもんだ。

某氏「こっちはやっぱり日本酒がいちばん飲まれてるよねぇ。うん。それと札幌麦酒かなぁ、そりゃもちろんっていうか、工場があっから。

焼酎? そうだねぇ、『二階堂』がよく飲まれてると思うよぉ。

ああ、『いいちこ』の新工場には行ったよ。観光関係の講でね。41度だったかな、美味しかった。ふだんはよく飲むのかって? いやぁ、ふだんは麦酒だねぇ」

さてさて、前口上が長くなりやした。

元はと言やぁ清酒文化圏、それに粕取焼酎文化圏の豊後でさあ。今現在は、それがどーなっているのかってぇのを、西豊後・・・日田、天瀬、玖珠ってぇ宿場町を流れ流れてちょいと見て参りやす、今回の道行き。

へぇ。まだ家人には「蔵に行きたいにゃ〜ん」ぬぅあんて言っておりやせん。さて、どうなりまするやら。暫しお付き合い願げぇやす。

♪意図は怪しい 猿芝居
 探す想い おさえられない
 P箱用意の 粕舞台
 かい間見る ラベル可愛い・・・

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