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2001.01.18 by 猛牛 | |||||||||||
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これは、関東フェロモンの影響で、九州の飲食物、嗜好品が持つ臭気、つまり“土着的体臭”が、西高東低型の気圧配置を示すという、気象学になぞらえました「土着的体臭冬型気圧配置説」と言われておるものであります。
まず九州から関東への、飲食物、嗜好品の西への移入。言い換えますと「市場開拓」を目指すことにより、臭い、味が変質、「漂白化」されてしまうという現象が引き起こされているのであります。 例えば「豚骨ラーメン」も、関東圏に移植されている店は、地元筑前の店とは明らかに味が違う。また即席ラーメンも同様。スープが薄くなっており、アクのない味に変質している例が多々、発見されております。 これが最近の研究で、関東の大気中に浮遊している関東フェロモンが物品に影響を与え、伝統的味覚遺伝子に異常を生じせしめている、ということが判明しましたわけであります。 (教室:ほぉおおおおお・・・) ところがこの関東フェロモンが、関東から逆に西に移入される場合もあります。社会的インフラの整備、たとえば交通体系の充実により、大気中の関東フェロモンが交通機関に付着。それが九州まで運ばれ、現地の産品に感染し、伝統的味覚遺伝子の異常を引き起こすのであります。 その代表的な事例が、「豚骨ラーメン」であります。新幹線開通以後、観光客の流入により、豚骨ラーメンの味が劇的変化を示しました。観光客相手の屋台では、あのドロドロと脂ぎったスープ、得も言われぬ芳香が徐々に薄まるという「漂白化」が顕著となりました。 交通体系の整備がもたらす影響は、味だけではありません。皆様もよくご存じのように、「辛子めんたい」は新幹線開通と観光客流入により、最大の影響を受けた土着的体臭産品であります。 新幹線開通後、土産物として人気が高まったため、生産業者と生産量が増加しました。そのため原材料が高騰し、販売価格も同時に上昇して、筑前大衆の普段の食卓にはのぼりにくくなってしまったのは皆様もご承知のとおり。「美味くて安い」は過去の伝説となり、「美味いものは、高くて手が出ない」という、いまでは大衆には手が届かない“高嶺の花”に変質してしまったのであります。 同様な例は「モツ鍋」がありまして、これも全国的な狂的ブームのために、素材のモツが高騰。料飲店においても自宅用の購入においても、地元で購入できるモツの質が急落しました。また鍋に使うキャベツなどの野菜も同時に高騰するなど、影響は広範囲に及んだわけであります。これはブームがすぐに終息を迎えたため、「ほっ」としたのであります。 というわけで、いま、この影響が本格焼酎の分野にも及んでおるわけであります。 さて、原因と言われております関東フェロモンですが、これが何故、どこから発生したのであるか? (教室:ザワザワザワ・・・) レジュメにあります、次の図をご覧下さい。 |
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さて、焼酎の場合でありますが、原因のひとつとしまして今注目されておりますのが、関東圏の飲酒地層の問題であります。図は説明のために簡略化しておりますが、関東平野を覆っております日本酒ローム層の上に、明治期からビール層、ウィスキー層が重なってまいりました。
しかし大きな激変に見舞われたことを示すのは、「焼跡闇市・焦土炭化層」であります。 この地層を通りますと、なぜか地の底から湧き出た本格焼酎が、炭化した地層の作用により濾過、「漂白」され、味も臭いもしなくなってしまう。その原因を調査しましたところ、この地層に、最も多く関東フェロモンが含まれ、建設工事などにより大気中に拡散していたことが、結果判明したわけであります。 原因としまして、B29の爆撃による焦土化の中で、火災の高熱により関東フェロモンが多大に発生し、蓄積されたと推測されております。これが戦災に生き残った市民、復員した旧軍人らの体内に取り込まれ、闇市においてカストリ焼酎に鼻をつまませる、という擬似生理的反応を引き起こしたものと考えられます。 さて、問題なのはフェロモンは容易には分解されないことで、親から子、子から孫へとその影響が受け継がれることであります。これを「父子相伝的トラウマの継承」と申しまして、現在、ヒトゲ飲ムの解明によって治療への道が開かれることが期待されております。 というわけで、すこし時間がオーバーしましたが、なにかご質問があれば・・・・ (受講者:センセは、辛子めんたいはなにを食べられてますか?) はい。稚加栄のを毎日いただいております。 (教室:おぃおぃ・・・(-ー;) |
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