2001.02.13 by 猛牛 (文中敬称略)

次の朝、ふと目覚めると、猛牛はベッドの中で“芋虫”になっている。ホテルの窓から覗く太陽がなんだか黄色く見える。破鐘が鳴るが如く、脳髄がウワンギャンと軋んでいるのを感じる。

猛牛:「い、痛かぁ〜!(~Q~;)。わ、わしは一体どげんしよったんやろ?(@_@;)

猛牛はまったく昨日起こった出来事を思い出せない。それにどうやってこの部屋に戻ったのかも解らない。ベッドの上で、自分の全存在が急激に萎縮して小さな点になった様な感慨を覚える。(カメラ俯瞰)

バッグの中を改めると、兵員輸送機搭乗券の半券が出てくる。

猛牛:「そうだ!」


■薩摩焼酎空軍基地での惨劇

猛牛は前日、薩摩焼酎事情偵察の“特攻コマンド酎チーム”として単身、JAC兵員輸送機で薩摩焼酎空軍基地に潜入した。

基地内を匍匐前進しながら抜け、外に出て立ち上がったとたん、後頭部に一撃を受けた。後ろに一升瓶を持って立っていたのは、筑前で焼酎拷問を受けたGENさん。

もちろんそんなことを猛牛は知る由もない。

薩摩焼酎空軍基地、別名鹿児島空港。
後頭部の痛みに目覚めた猛牛は、天文館文化通りを両腕を抱えられ引きずられている自分に気づく。

並ぶ提灯、白地の電照看板に『焼酎天国』の文字・・・。

猛牛:「おろ。もう冥土に着いたんか?」

猛牛の両脇を固めていたのは、台帳管理人さん、Aptiva野郎さん、薩摩焼酎文化を守る屈強の兵士2名だった。先頭を征くはGENさんである。

猛牛を取調場所『焼酎天国』に連行する3人

■激烈な焼酎取り調べ

なぜ薩摩に潜入したのか、厳しい取り調べが開始された。

浜園女将:「なに?HPで偉そうなこと書いてるんだって?・・・ふざけんじゃないよ!(-.-)y-゜゜゜」

責め道具が続々運ばれてきた。

亀五郎、さつま富士黒、白金の露、白玉の露、玉露かめ壷仕込み、玉露黒麹・・・

猛牛を厳しく責めるGENさんと浜園女将
『焼酎天国』が誇る責め道具の数々・・・た、助けてくれぇ(*^0^*)
ふと回りを見渡せば、焼酎拷問の責め道具が壁を覆い尽くしていた。

猛牛:「み、身が保たない(@_@;)」

浜園女将が「ふふふ・・・」と奧に戻るとさっそく3人の薩摩隼人による手強い責めが始まった。

管理人:「この亀五郎なんですけど、ほんとかめ壷仕込みの良いところが出てる焼酎なんですよね。逸品と言っていいです」

Aptiva野郎:「ぢゃっどん・・・」

次はどれで責めるかと算段する台帳管理人さんとGENさん
拷問はハイピッチで進んだ。そしてピッチが上がるほど、筑前人の猛牛には解らない言葉が出てくる。

猛牛:「ぢゃっどん・・・???」

“ぢゃっどん”という言葉が何を意味するのか? 猛牛にはその“ぢゃっどん”が頭にこびり付く。

もう何本目、何杯目なのだろうか。記憶は深い澱の中への沈んでいくのだった・・・・。

拷問が続く中、不敵な笑みのAptiva野郎さん

搭乗券の半券が、ぽとりと膝の上に落ちる。ベッドに腰掛けた猛牛はふと我に返る。

バッグの中をさらに改めると、名刺入れが出てくる。塩田酒造株式会社 代表取締役社長塩田将史・・・・。

猛牛:「そうだ!」

■拷問のプロ登場!

猛牛は『焼酎天国』からさらに別の場所へと連行された。焼酎拷問のプロである塩田酒造の塩田社長が天文館に出陣していたのだ。

百合、風に吹かれて・・・。塩田社長を前に、まさにBLOWIN' IN THE WIND状態となった猛牛に、もう意識は無かった。

猛牛:「LIKE A ROLLING すとん・・・・・・( ¨)( ‥)( ..)( __)」

宴たけなわな嬌声が、倒れた猛牛の背後で鳴り響いていた。

Aptiva野郎さんから御寄贈いただいた『桜島』2000年ヴァージョンと、猛牛が帰途鹿児島三越で購入した塩田酒造さんの『百合』。

■終章・・・・猛牛茫然自失。

名刺をテーブルの上に置くと、猛牛は周囲を見回してみる。紙袋がデスクの脇に置いてある。軋みを増す頭を袋に寄せると、中に焼酎の瓶が・・・。

猛牛:「そうだ!」

責めの最中にAptiva野郎さんが持っていた『桜島』を、一本くすねていたのだ。あれだけ責められても、意識を失っても、最後まで焼酎を離していなかった自分に、猛牛は感心する。コートの中に隠し、ひたすら両手でかばっていたのである。

猛牛:「さすが、わしやねぇ・・・。いぢ汚さも筋金入りばい。ふふふ(^_^)v」

しかし、いつもはあるはずの何かが消失している、という実存的不安が急激に精神の奥底から湧き上がってくる。何だ? 何が欠けているのだ?

猛牛:「おろ? カ、カ、カメラが無い? カメラが無かばい!!!(>_<)

猛牛は会社のデジカメをどこかに置き忘れていたのだ・・・。

南国の黄色い太陽に猛牛が吸い込まれる。のどかな錦江湾の朝である。(完)


脚本家:という感じなんっすけど。今度は不条理路線でまとめたんすが。どうっしょ?

プロデューサー:あのさぁ〜〜。いつもターゲットは女性って言ってるじゃない?

脚本家:でも、今回はキャストに女性も入っているし。『土ワイ』、これで行かせてくださいよぉ。

プロデューサー:うちは前衛ドラマ、やってんじゃないんだからさぁ。ボツ!


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