萬年歳時記
展示台
【師走・伍】
Project MM vol.2

2004.01.17 by 猛牛 取材協力:県農えひめさん


収穫された麦は、焼酎の原料として加工されます。麦を焼酎にするには、硬い籾殻を取り除く必要があるのです。

ただ、はだか麦には大麦と違って籾殻がありませんが、玄米のような状態であるため、とう精する必要があります。

これは大掛かりな装置を使った作業が必要になるので、どんな大きな焼酎メーカーでも自分で行うところはありません。そこで精麦工場からとう精された麦を購入することになります。ではその工程を見てみましょう。

下が「張り込み口」という、最初の関門。

ナベさん「工場に搬入された麦はここから流し込まれるんですよ」
上は、到着した麦を張り込み口に流し込んでいるところです。それにしても大変な量ですね。流し込むのも一苦労、というところでしょうか。
ナベさん「上の装置が異物を除去するんです。とう精ラインに入った麦には、石や雑草の種などの異物が混入している可能性があるので、この除去装置で取り除かれます」
ナベさん「異物を取り除いたあと、精麦機に流し込みます。精麦機は精米機の麦用のものと考えてください。今回のはだか麦は65%まで精白しますが、18台の精麦機の中を流すことによって徐々に削っていきます。急に削るとボロボロに崩れてしまいます」

へぇ〜。18台も機械を通していくんですかっ!

ナベさん「これが、精麦機を一度通しただけの麦です。よ〜く形や色を、覚えていてくださいね」
ナベさん「65%まで精麦された麦には糠がいっぱい付いています。糠がもろみに混入すると雑味の原因などになるので、落とす必要があります。麦に蒸気をかけ、こすり合わせることで糠の固まりを作って分離させます」
なるほど。これが糠を除いている最中の、麦ですか・・・。
ナベさん「精麦作業が完了すると、粒の小さいものを比重選別機で分離します。粒の大きさがそろっていないと、麹のはぜ込みなどでムラが出来てしまいます」

粒の大きさも、造りに関係があるんですね。言われてみれば、確かにその通りです。

ナベさん「最後に色の悪い粒を取り除くため色彩選別機にかけます」

食用米の色彩選別機は以前見たことがありますが、麦にもちゃんとあるんですね。

ナベさん「出荷用のフレコンに詰めて、準備完了です。これから、いよいよ渡邊酒造場さんに、原料として出荷されるわけです」

いま、大きなフレコンに麦が充填されています。このはだか麦が蔵に届いて、渡邊専務の新たな麦焼酎への挑戦が、これから本格的に始まるのです。


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