【長月・八】
Say It Loud : I Like Black MANNEN.I'm proud.

2003.09.23 by 猛牛


二次もろみの仕込みの最中に、蔵を訪れた人々がいました。今年の仕込み具合を見学に来たのです。皆さん、揃いも揃って熱心な萬年ファンです。萬年、そして若き渡邊幸一朗専務の熱烈な応援団である訪問者の群像を、ここでご紹介しましょう。

■俳人:黒霧島兼酔さん(探検隊:カネゴン隊員)

9月9日に渡邊酒造場を訪れたのは、焼酎俳句会『酔の会』の会員で“黒霧島兼酔”の号を持つ、探検隊のカネゴン隊員です。南九州への出張の帰り道、もろみの経過を見学に訪れました。

さて、俳号である“黒霧島兼酔”ですが、博多中洲のあるバーの試飲会で、好みの一番銘柄に『黒霧島』を、二番銘柄に『黒麹萬年』を選んで回りから顰蹙を買った、という故事に由来します。それ以来、渡邊専務からことあるごとに“いぢめられている”そうです。

渡邊専務「カネゴンさんは、ちょうど麹の種付をしているときにいらっしゃったので、いい物が見れたと喜んでくれました。やはり石原けんじ大佐同様、もろみの匂いをかいで泣きそうになられてましたね(^_^;)」

仕込みの進み具合を見たカネゴンさんは、今年の『萬年』の出来が楽しみだと語ってらしたとのこと。二次もろみのタンクを前ににっこりと微笑むカネゴンさん、その表情に、“黒キリ・ショック”からやっと立ち直った清々しい心境が感じ取れます。

■マツユカ女史とそのご学友、そしてご後輩

9月14日に田野町を訪問されたのは、有名な芋焼酎愛好美女集団『芋っ子倶楽部』宮崎支部長で、あの石原けんじ大佐とともに地元焼酎振興にも邁進されているマツユカ女史です。

(BGM:Marvin Gaye & Tammi Terrell「Your Precious Love」)

そして同行されているのは、右からマツユカ女史が勤務されている会社の同僚の方、そして中央は女史の大学時代のご学友です。まずは原料芋の収穫をご見学。広々とした芋畑を背景に立たれたお三方の艶姿、とってもウハウハですね。

あ!!!(@_@;) ふと振り返ると、ぬぅあんと、あの方がご一緒ではありませんか!!!
■あの・・・石原けんじ大佐

大日向焼酎共栄圏の推進者にして、萬年隆盛の影の大立て者、“宮崎テゲテゲ主義”の根本精神を体現した生き仏と奉られる、“しょちくれけんちゃん”こと、与健二郎先生こと、石原けんじ大佐、その人だったのです。いや、これは驚きましたっ!

大佐「あのぉ・・・けんじ・・・ですけどもぉ・・・こうやって・・・芋の収穫を間近に・・・そのぉ・・・拝見してますとぉ・・・やっぱり大変な・・・作業だなと・・・実感しますね・・・・ところで、牛さん・・・あまりいぢらないでください・・・YO」

石原けんじ大佐は、マツユカ女史ら三人の女性を引率して、渡邊酒造場の見学に来ていたのでした。まさに焼酎愛飲界の天性の謀略家と称揚されるけんじ大佐ならではの、隠密コマンド作戦でしょうか。

畑の見学を終え、4人は蔵へ。もろみの状況をチェックしました。

二次もろみの状貌を見ようと顔を近づけた大佐。とたんに顔をタンクから背けると、むせて咳き込んでしまいました。

大佐「ゴホゴホ!・・・ゴホゴホ!・・・ゲボ!(>0<)」

でも、それくらいでひるむけんじ大佐ではありません。そぉ〜っと手を伸ばして・・・

もろみの味見です。

そういえば、こういう光景を、以前、どこかで見たような気がします。

そうです。それは福岡は杷木町の『ゑびす酒造』さんを訪問した時、さらに探検隊goida隊員の結婚式でのことでした。

けんじ大佐の飽くなき探求心には、私たちもただただ恐れ入るばかり。その実体験至上主義は、焼酎を語る上で必須の、まさに鑑と言うべき態度といえます。

蔵での見学から事務所に戻って、いよいよ試飲です。マツユカ女史のご学友とご同僚は、焼酎はどちらかというと初手、マツユカ女史がぜひとも体験してほしいと、今回の蔵見学にお誘いしたといいます。
さて・・・『萬年』を試飲するお二人ですが・・・お味の方はどうだったのでしょうか? 若い女性が集った今回の蔵見学。焼酎を受けとめる世界が変化していることを、ひしひしと感じさせるエピソードです。
そういうこととは“別種類”のエピソードがたいへん豊富な石原けんじ大佐も、続いて試飲に挑戦。

噛むように、そして舐め回すようにじっくりと味わう、静謐を極めたその横顔に、今回のコマンド作戦に賭けた大佐の意気込み、決意のほどを感じ取りました。

大佐「あのぉ・・・急にマツユカ女史から連絡があって・・・お友達と一緒に萬年にお邪魔したいと・・・で・・・まぁ・・・今日は・・・そのぉ・・そういう事で(*^^*)」

と、赤裸々に宮崎焼酎への思い入れを語る石原けんじ大佐。しかし、この14日の作戦について、九州焼酎探検隊の猛牛氏はこう証言します。

猛牛「いやぁ〜、14日は博多中洲のバーの試飲会に大佐が来られる予定やったとです。実は、峰の露酒造御息女である堤純子さんも参加されることになっちょってですなぁ。んで、以前から純子さんのファンと熱烈に公言しておられるが、まだ一度も純子さんとはお会い出来ていない大佐に、『ぜひ来られんですか』とお誘いしたわけですたい。

ところが突然来福がキャンセルになって。残念ですにゃ〜と思うとったとですが、後で渡邊専務から、マツユカさんらと蔵に来られたと伺ったとです。美女連とご一緒やと。

わてはそこに、なんちゅーんですか、石原けんじ大佐の宮崎焼酎に対する熱い想いちゅーか、情念の深さを垣間見たわけですばい。ただ飲んだくれてるわてなんぞには、なかなかでけんことです。今後とも、マツユカさんとご一緒に、宮崎焼酎のさらなる啓蒙普及に尽くしていただきたいと、心より願っちょります」

カネゴン隊員の赤心、マツユカ女史の啓蒙努力、石原けんじ大佐の隠密作戦行動力・・・いろんな人たちの気持ちが、パワーが、『萬年』を押し出す原動力となっているのですね。

さて、次はいよいよ蒸留の工程へと進みます。もろみが蒸され、焼酎として生まれ出る瞬間です。今年はどんな出来具合なのでしょうか?


萬年歳時記TOP 次へ