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■古典的な風情に、正しい「酒類カレンダー」の姿が・・・。
そうである。酒の、そして焼酎の暦(カレンダー)は、こうあらねばならぬ。 これは『萬年』の渡邊酒造場さんの今年のカレンダーなのだが、実に忠実に堂々の酒類カレンダーである。今様の感覚でいけば、日本画の美人像などちょいとレトロ過ぎるかも知れない。がしかし、極めて民俗的な意匠の、正統派暦なのだっ。潔い。というのも・・・。 今宵冷たい 片割れ月に わが郷土・北九州市のヒーロー“無法松”こと富島松五郎。彼を主人公にした映画『無法松の一生』に、たびたび当サイトでネタとして引っ張っている、わてが最も気に入っているシーンがある。 無法松の生業は人力車を曳く車夫、それは当時最下層の職業だった。彼は未亡人・吉岡夫人にほのかな恋心を抱きながらも、身分の違いや因習・制度故に想いを叶えられない。飲み屋でひとり、グイとあおる男酒。店の壁に掲げられた酒のポスターにふと目が止まって・・・日本画の美人に重なるあの吉岡夫人の姿。うっ!(涙) というわけで、古くから酒のポスターは美人画が多かったようだ。以前、福岡市内のある酒店で、巨大な額に入っていた某清酒会社の初代ポスターを見たことがある。明治期の制作かと思われたが、これもモチーフは日本画の美人だった。 ◇ ◇ ◇ 男が飲む時に、酒と美女が切っても切り離せないのは、昔も今も同じだ。 例えば夏場の生ビールのポスター。ビキニ姿でそれはもぉ〜〜くらいの、特に、ついでに強調して、俗に「」とでも言うべき風情がそこに横溢している。表層的には、現代風な扇情ぶりで野郎どもの劣情に迫りながらも、しかしそれは根本的に言えば、伝統的日本画美人という意匠がスパイラル的に進化した今様形態でしかなひ。 かつて“車夫馬丁の酒”と言われた焼酎のポスター・カレンダーの素材として、日本画の美人はまさに原点。このカレンダーが正統派であるというのはそこだ。最新カレンダーのモチーフとして、平成の御代において美人画を選んだことに、未だ遺る「民俗性」を感じる。 余談だが、当サイトが焼酎と焼酎美女を探究しているのも、民俗学的に焼酎愛飲の世界を見極めようという地道なフィールドワークに他ならないのである(-"-) ■美人画をじっくりと拝観する。 ちゅーわけで、長口舌はご退屈。全6点の内から、わてお勧めの美人像をじっくりとご覧いただこう。 |
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かつては扇情的に情に迫った美人画も、現代では「萌える」というよりも「愛でる」と言った方が、適切であらふ。
作者は唄野桃翠氏。日本画に詳しい家人に聞いてみたり、網で検索してみたが、どのような方なのか判明しなかった。しっとりとした中にも、顔や表情などに現代風な感が漂う。比較的最近の作なのかも知れない。 ■「中洲川端芳子嬢よ!(T_T)」。無法牛、よよよと泣く一枚。 さて、ペラペラとめくっていて、わての目に留まった一枚。それが下記である。 飲むは『無濾過・萬年』。グビッと杯を空けて、上目遣いで見る暦の美人。胸中にオーバーラップしてくるは、あの「まりりんBAR」にご在勤中の“中洲のマタハリ”こと、中洲川端芳子嬢。「ああ、マタハリぃ〜! うぐっ(T_T)」 |
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どうせ実らぬ 客じゃもの 愚痴や未練は 博多湾に 捨ててキーの 乱れ打ち 夢も通わず 寄る年波 わかっていても、今夜も「まりりん」へと突進する無法牛であった(ご苦労様ぁ(^_^;)) |
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