2002.03.02 by 猛牛

またしても、薩摩における焼酎民俗学上の貴重なる資料の、筑前への流失である(爆)

今回ご紹介するのは、先月15日に鹿児島市の城山観光ホテルで開催された「平成13酒造年度・鹿児島県本格焼酎鑑評会」の表彰式・祝賀会で参加者に贈られたという、あの本格焼酎くんの紙製手提げ袋である。

ん〜〜〜ん。“本格焼酎くん”フリークには、ぬぅあんとも辛抱タマラン作品なのだ。

黒赤の色面による「焼酎コンストラクチャリズム」とも言うべきモダンかつシンプルな構成をバックに、我等が御本尊・本格焼酎くんの愛らしいお顔が顕れておられる。実に実に実に実に実に実に実に実に実に実にぃ〜〜美しい

「11月1日は本格焼酎の日」というお馴染みの真言に、「いい月いい日 いも焼酎・黒糖焼酎で乾杯!」と月日に掛けたさらなる別真言も加わって、さらに有難味が高まった仕様となっておる。

上記画像は袋下部の拡大写真。

色面同士の組み合わせによってレイアウトの上に立ち現れる虚線、そして虚線同士が織りなす構図の美しさ・・・、いやはや、たかが紙袋と嗤うなかれ。黒と赤の色調が醸す高級感に、本格焼酎くん御尊顔の親しみやすい表情が絶妙なブレンドを見せて、大衆焼酎芸術としてハイレベルの出来映えを示しているのである。

ともあれ、本格焼酎くんはぬぅあんともカワイイんであるが、恥ずかしながらこの愛らしい御本尊様が如何なる形で現世に降臨遊ばされたのか、その縁起については残念なことにつまびらかではない。

説としては、今から500年ほど前に、遠く西域を経由して天竺から飛来されたという焼酎仏が、九州南部・現在の大口市に降臨されSpirits八幡神に転生・垂迹したという、「本格焼酎くん本地垂迹説」が最初に唱えられた。

しかし最近では、もともと九州南部の先住民に信仰されていた太陽神が大和朝廷侵入後に秘教化し形を変えて遺ったものであるという“酒神仏混淆”を否定する説も登場した。この説は、本格焼酎くんの赤ら顔に太陽神の名残、痕跡が認められるところから、極めて信憑性が高いものと言えよう。

「実は日本酒造組合中央会さんが出入りしている業者に造らせたのでは?」、ぬぅあんて科学的理性的説は、ま、こういう場合ちと興醒めになるので置いておく。

というわけで、この作品であるが、あの「本格焼酎の日・銘柄団扇」や「田苑のポリ袋」などの名品と共に、当隊の永久保存資料として近々開館を予定している『焼酎資料殿堂』に収蔵予定である。まさに国宝レベルと申しあげて過言ではない一級資料の突然の出現に、殿堂に携わる焼酎学芸員一同、ウハウハの毎日を過ごしている。

◇   ◇   ◇

さて、この手提げ袋がお披露目された「鹿児島県本格焼酎鑑評会」表彰式であるが、先月お会いしたばかりの笹山護氏がいらっしゃる国分酒造協業組合さんの『さつま国分』が最高点を受賞されたという。おめでとうございました。この場を借りて御祝い申しあげます。


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