【K07 さぬきうどんの旅〜そして焼酎を思う】
 初出 2005.01.06  転載 2005.01.06
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「恐るべきさぬきうどん」

言うまでも無く、さぬきうどんブームに火をつけた名著です。

私もこの本を読んで、おととし、昨年と、さぬきうどんを食いに2度行ってしまいました(爆 

全国的なブームが続いていますね。
特に関西圏での人気は凄いらしく、本四架橋経由(2本どちらか)でくれば数時間。手近な旅として、さぬきうどん巡礼者は、平日(私は9月の平日に両年とも行きましたが)でも、当地で溢れかえっておりました。

2004年9月に遂行した。さぬきうどん巡礼の旅を一席・・・・・。

高松市の中心部に一泊。

朝9時00分 香川県庁すぐ隣の
さか枝 朝7時30分から空いています。

皆様のお近くにある、あの「はな○うどん」でおなじみのセルフうどん流れ作業方式です。ここでセルフのなんたるかを体験できます。
玉数と天ぷらの数を言って代金を払う。どんぶりに入って出てきたうどんをザルに移して自分でうどんを温め、てんぷらを乗せ、タンクからツユを注ぐ。小は1玉、中は2玉、大は3玉。
巡礼は長いので、先ずは小のかけうどん。150円也。

いりこの出汁がぷんぷん香り、労働者のために多少塩味を効かせたと思われる、我々九州人もなじみ易いスタンダートな出汁。

いや、高松にきたからはやはり「ぶっかけ」を・・・という方は、すり胡麻、天かす、ねぎに、うどんを入れて、醤油をぶっかけ170円也。

周りを見渡せば、観光客と共に、気付けの酒「金陵マイルドカップ」を片手に(持ち込み・違反 爆)うどんを啜り、気合を入れて出て行く土方のオッサン、県庁や近隣企業に行く前にここで朝飯を済ませるサラリーマン・・・・。香川のスタンダートなセルフうどん店ですね。

さか枝を出て、国道11号に出ます。そして一路右、西ですね(爆 坂出、丸亀、琴平方面へ大きな道を行きます。周りにはさすが、高松。サーパスマンションがいっぱい立ち並んでます。穴吹工務店はここ高松市が本拠であります。

宮崎県人から見た、香川有名人3傑(勝手に)を思い浮かべていました。電波少年で故アラファトにアポなしで歌を捧げた松本明子、ウンナンの片割れ南原清隆、そして丸亀の大病院の娘。フジのアイドルアナ中野美奈子です。脱線しますた(爆

さらに進んで、高松市の香東川を渡ります。渡ってすぐ、堤防脇の道に左折。少し行ったら止めます。そして堤防に路駐(違反 爆)して堤防をおりて下さい。ここは迷いますが、見つけて下さい(爆

ここは、かの有名なるみ子おばちゃんの
池上製麺所 午前10時。すでに観光客が列をなして並んでました。

手打ち麺のツヤを見てください。機械打ちのようなコシにはかけますが、もっちりとした手打ち麺の旨さは口に入れたら心地よい抵抗を秘めながらぷつんと切れる。

値段!一玉70円也(爆) うどん熱(2玉)140円+卵 50円、天ぷらも100円からあるがそれは無視。葱は取り放題(常識の範囲・・・ね)計190円
ぬくいん(熱)とつめたいん(冷)。

さぬきうどんでは2者択一する場面が出てくるので参考にして下さい。

釜玉の旨さをここで知りました。ツヤあるうどん麺を包みこむ、卵のコーティング。地醤油メーカーが出している出し醤油をぶっかけて、野外で喰らう・・・・・。うどん、卵、醤油3者の豊かな混合。うどんのもっちり感にからみつく、卵の濃い味、それをピリッと中和するねぎ、そして醤油がまとめ・・・・・うひょ〜〜〜(爆

しめて190円也。

池上より無名ですが、すぐ近くに私が一番好きな名店があります。堤防の車に乗り込み、200Mほど香東川にかかる橋側にバック。右側に渋い米屋があります。これが
増井米穀店 午前10時半着。

そう、米屋であります(爆 香川では米屋もうどんをやっている(爆 駐車場が無い!隣にMASUIという酒屋があったのでそこに・・・(あとで聞いたら親戚との事。別店でした 爆)

縄のれんをくぐります。正面右に「ブラッシー〜〜〜」
日本一の製薬メジャー武田薬品工業の食品部門の一翼を担っている武田食品工業が、米穀店を中心におろしたC1000タケダの先輩商品であるブラッシーです。

ブラッシーに感嘆する我々をキョトンとしてみるおばちゃんがいました。「ここは他さんと比べるような店じゃないですよ」(謙遜)

向かって右にブラッシーと、天ぷら類、てんかす、葱、そして米屋ならではの粒の立った美味しいおにぎりがならんでいます(握りたてだと幸運)。正面奥では、寡黙な主人が黙々と機械でうどんを打っております。

うどん(大)(小)とワープロ書きで張っていますが、ここはかけうどんしかありません。近所の方がうどん玉をときおり近所の方が買いにくるのですが、半々ぐらいで「そば」を買っていかれます。聞いてみましたよ近所の人に
「何故そばを?」
「そばが旨いけんな」・・・・と。
香川だって、高松だって、うどん一色ではないのです。確かに土地の光景を見ました。
うどん大を頼みます(230円)。蛸の天ぷらを奮発しました(90円)、いなりを一個(70円)、そしてブラッシー(100円)爆 計 490円

機械うちのうどんは、角がピンと立っています。うどんのの断面の角がしっかりしていて、密度の濃いうどん。しっかり練りこまれています。コシより粘度の高い麺と言ったらいいのでしょうか。

いりこ出汁と昆布が効いている、上品になりすぎない出汁
この両者が絡まりあって、しみじみと胃に行き渡ります。うひ(ry あ〜高松まで来て良かったな〜〜と。最後にブラッシーを一のみ。幸福とは小さいものなり。

増井米穀店を出ると魚の行商をしているいただきさんのおばあちゃんが魚を売っていました。

午前11時。
土手の道路を南に走らせ、大きな道に出ました。
ここからら南に下ります。高松檀神ICに突き当たるので、東に方向を変えます。国道32号線に出ました。琴平方面に南下します。

さすが大平元総理の地元です。さすがこんぴらさんへ繋がる道です。片側四車線(だったかな)道路が琴平町まで続きますが、うどん巡礼者は途中の琴南町で国道を外れて南下します。そうさぬきうどんの森伊蔵(爆 最高のブランド力を誇る、聖地
山越です。

釜玉発祥の地。奇跡的なコシの強さ!と形容されるTHEカリスマさぬきうどん店。猛烈な行列をかきわけていくと確かに素晴らしいうどんに出会えます。前年には行きましたが・・・・あまりの人の多さにここは断念せざる得ません。なんたって満濃池の山の向こうには11:00〜13:00しかやっていない、伝説のうどん屋があるのですから。

山越を越えて、琴南町に入り、役場そばから国道438号線に入り、徳島県方面へ走らせます。

道が狭くなり、集落が見えてきます。徳島県側に向かって右側のやや窪んだ土地、清流の近くに
谷川米穀店があります。ここが巡礼最後の地。12時到着。

あと一山越えれば、徳島県。吉野川に突き当たり、美馬や脇町(うだつで有名ですな)に繋がる山奥にあります。徳島から、香川に農耕牛を貸す借耕牛の風習で知られる峠です。

そこら辺に車を止めて並ぶ、並ぶ(聖地巡礼の人、人・・・・・・。こんな山奥に、うどんを求めて、福井ナンバー、秋田ナンバー・・・・お前ら馬鹿じゃねーか。と私も宮崎ナンバーなのでしたσ(*^^*) 米屋にねえ〜〜(爆

店のおばちゃんはとにかく店に入った人優先。回転を早くするのではなく、店に入ったからにはゆっくり食え!という主義。前の人が「この前俺の2、3人前で玉が切れた」と不吉な事を・・・・。

待つこと30分。終了時間の30分前に店に入ります。

向かって右の調理場内ではおばちゃん数名でうどんを茹でております。
「ぬくいの?冷たいの?何玉?」

冷たいのを堪能しましょう。キリッと冷やされたうどん2玉。スダチ。そして名物青どうがらしの佃煮。計210円。

山越のような機械打ちのコシじゃないのですが、手打ちではかなりコシがある方でしょう。もちもちしながらも抵抗力がある純白の麺を醤油で味わう。そしてピリッとした青唐辛子の涼味。ここまで来たかいがあった・・・・・・と深く思いますね。

必死で喰らうとおばちゃんが「もう玉はいいの?」と呼んでくれました。「もういいけど、マジ旨いわ」と思わず言ってました・・・・・

午後1時。

さて、うどんだらけの腹を癒すのには温泉でゆっくりするのが一番。道の駅ことなみで温泉につかりました。
県境のトンネルを越えて徳島へ。脇町、徳島市を見物後、また高松市に戻って一泊。

計1060円の巡礼の旅は一度終了。

■高松市瓦町の焼酎バーで

(隣の人とお話)
けんじ(以下K)「どこのうどんが旨いですか?」
隣の人(以下T)「どこって地元の製麺所のうどん」
K「いろいろあるじゃないですか、田村とか、なかむらとか山越とか」
T「あのねえ、確かにそこら辺は確かに旨いと思うよ。でもさ、うどんは地元のものを食べてるの。うどん巡礼の人のようにあの名店、この名店をチョイスしながら高松市民は食べないよ」
K「はあ」
T「強いていうなら、打ちたて、湯がきたて、このタイミングを逃したら、どこの店でも駄目。だから確かにあなたが行ったような店は回転がいいから旨いと思う。繁盛している店が旨いと
思うよ。でも俺らはうどん玉買って、家でゆがいて食べてるからさあ」
K「なるほどね」
T「あとね。さぬきうどんって、昔はもっと柔かったんだよ。外麦&機械打ちがあってこそのあのコシなんだよ。そういう意味では外国産牛肉がかりの仙台の牛タンのようなもんかな。」

K「・・・・・」

隣の人に勧められた「富乃宝山」をガブ飲みしながら、しばし焼酎を思った。

地元の人ってそんなうどんを神聖ししてないし、土地に根ざしたものとして食ってるんだよな。ブームって一過性だよな。・・・・・普通にさぬきうどん食ってる地元の人から見れば、ランクとか、何処が旨いとかじゃなくて、あるもん食ってるんだよな(爆 と。焼酎ブームについて俺が思ってる事じゃなかったっけ(爆

でも、さぬきうどんってわざわざ巡礼する価値あるんだよな〜〜(核爆


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