『酔の会』2003年9月の句会 選句一覧 お題「秋」
投句者
水蘭
乱幸
酔乱
草舟
酔心
酊乱
酔すー
酔狂
乱風
酔眠
合計
乱幸 芋を掘り今年も仕込みの秋が来る                      
 4
あきっぽい大佐の趣味はダイエット                       
 2
パチンコに行って痛めるアキレス腱                      
 2
酔乱 関西は六甲おろしで秋刀魚食う                      
 0
秋味や番屋の煙り男衆                      
 4
ディズニーの花火かざして秋の風                      
 1
草舟 石の道枯葉転がり秋匂う                      
 2
並木道真っ直ぐのびて秋の空                      
 4
想い出は待たせ過ぎた寒い秋                      
 3
酔心 秋桜が道端彩る帰り道                      
 2
秋空に堂々そびえる入道雲                  
 
 
 1
秋の田に黄金に色づく稲穂かな                  
 
 
 1
酊乱 ビル群も見上げる中秋の月かな                  
 
 
 2
焼いて良し刺身でなお良し秋刀魚かな                      
 1
山紅葉燃え移ったか静湖面(みなも)                  
 
 
 3
酔すー 寝苦しく開けた窓には忘れた風鈴                      
 1
星の名を教えあった夜秋保の宿                  
 
 
 2
何時秋の風吹く風情か軒熱い                      
 3
酔狂 エンタツとアチャコ別れても秋田実                      
 1
引きずりし足の重みや秋の口                  
 
 
 2
秋は無し湯上がりの封切る一人飯                          
 
 
 2
秋の日はお湯割恋し芋恋し                      
 1
お湯割を飲んでみろよと赤トンボ                      
 4
密造酒作ってみたいぞ芋と米                      
 2
乱風 星飛馬ねえちゃんの名は星明子                      
 0
ノ木扁に燃える火と書く暑い秋                      
 1
秋の夜蔵見学の夢を見る                      
 2
酔眠 秋宵に自問自答の独り酒                      
 5
初秋刀魚酢橘を絞り笑みこぼる                      
 4
西の空赤き繊月胸焦がす                      
 2
天高くケソ肥ゆるあき竹城(化)                      
 1
恋心秋刀魚と共に焦げている                      
 4
■堤 水蘭先生・御講評
第2回の句会がおわりました。
まだ第2回なのにみなさん腕を上げてきたように思います。
前回に比べ、私の感想は、句の中で表現したい物事が
はっきりしてきたということです。
いくつか私の未熟さで分からない言葉がありましたが、
伝えようとする情景や雰囲気がわからないものはありませんでした。
これは、とても進歩だと思いますよ。
自分の強い思い入れも大事ですが、読み手にも理解してもらえる、
伝わる、ということはとても大切です。
来月も頑張りましょうね!
■堤 水蘭先生が選んだ!-----今月の正統派『誉められ組』
特選句 :秋宵に自問自答の独り酒      酔眠

秀 句 :並木道真っ直ぐのびて秋の空
   草舟
秀 句 :秋味や番屋の煙り男衆
        酔乱
尚、「山紅葉燃え移ったか静湖面」は美しくていい句でしたが、「秋(あき)」の字が入っていなかったので、残念ながら・・・とさせていただきました。

■さてさて、気になる昇格を発表します!!
初の昇格者は2名です。

草舟さん、酊乱さん です。おめでとうございま〜す!

みなさんもチャンスは十分あります。いい句を作りましょうね。

■事務局が選んだ(@_@;)-----今月の異端派『勝手に句じって!』
西の空赤き繊月胸焦がす    酔眠

堤水蘭先生の歓心を少しでも買いお近づきになりたいという“鳩連句”としては、まさに王道とも言うべき作品。ケソ酔眠さんが住まう宮崎から見れば西の空、市房山の向こうに幻視した“繊月”に重なる水蘭先生の面影と熱き恋情。しかし、それは1200%叶うことのない儚い想いであった、嗚呼・・・と思わずにはいられない詠嘆の念を激しく生じさせる迷句中の迷句と言っていい。句じって的に秀逸。

天高くケソ肥ゆるあき竹城(化)    酔眠

今回初めて投句いただいたケソ酔眠さんの作品がまたまた選ばれた。ケソとはもちろんご本人で、「天高く・・・」は有名な文句のもじり。ここまではよくあるパターンだが、お題『秋』を踏まえた下五の「あき竹城」に到って、突然我々は河岸と彼岸の境界上にパックリと口を開く“逢魔が時”に足を踏み入れた心持ちに陥る。しかし、あえて「(化)」と説明的な字余りを持ってきたのは、まさに屋上屋を重ねるで、惜しい。この句では、身体の肥大化に比例して、研ぎすまされ透徹したケソ睡眠さんの「平常心是ニシタチ」の境涯をじっくりと味わうべきであろう。

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