2001.0.2.28 by 猛牛

さて、いま九州における本格焼酎激戦の天王山とも言うべき、福岡県福岡市中央区天神。ここで去る2月16日より26日まで、地元老舗デパート・岩田屋さん恒例の『九州の焼酎祭り』が勃発した。まあ、このコーナーにはちょっと合わない祭事ならぬ催事なのだが、品揃えと値段をご覧いただきたくてアップした次第。

岩田屋さんは年に2回ほど、同祭りを執り行っているのだが、今回は昨年秋に続くものである。

「日本中が注目している 九州の焼酎が約50種類

と、このパンフレットの表紙に謳われている通り、現在の本格焼酎ブームを意識した惹句が“違いの解る飲兵衛”を心地よく刺激して、九州各県の本格焼酎が並ぶ岩田屋本館地階ワインリカー売場へと誘う。

正直言って開催期以外の、普段の品揃えはいまいちかな・・・^^;  わてとしてはワインやビール売場をぶっ飛ばして、全部焼酎にしてくれたら、うれしいのだが(爆)

また、今回の出展蔵元さんは「篠崎(福岡)、天山酒造(佐賀)、陽気酒造(熊本)、福田酒造(熊本)、南酒造(大分)、藤居醸造(大分)、古澤醸造(宮崎)、京屋酒造(宮崎)、佐藤焼酎製造(宮崎)、中村酒造場(鹿児島)、佐多宗二商店(鹿児島)、吉永酒造(鹿児島)、甲斐商店(鹿児島)など」となっている。

そして、リーフレット中面にある銘柄と値段は下記の通り。

銘柄
容量
価格
原料
蔵元
温故知新
720
2300
天山酒造(佐賀)
流石
1800
1700
池亀酒造(福岡)
じいさんの置き土産
1800
4800
藤居醸造(大分)
1800
1750
南酒造(大分)
鴨の舞
720
3500
福田酒造(熊本)
天使の分け前
720
2550
陽気酒造(熊本)
福岡かんろ
1800
2300
京屋酒造(宮崎)
つめかんかん
720
1620
佐藤焼酎製造所(宮崎)
甕雫
900
2650
京屋酒造(宮崎)
一壷春
1800
2100
古澤醸造(宮崎)
珠凛
1800
1620
佐藤焼酎製造所(宮崎)
晴耕雨読原酒
720
2400
佐多宗二商店(鹿児島)
五郎
1800
1790
吉永酒造場(鹿児島)
明るい農村
1800
1690
さつま霧島酒造(鹿児島)
紅椿
1800
2500
白石酒造(鹿児島)
金兵衛
1800
1690
種子島酒造(鹿児島)
紅さんご
720
2150
黒糖
奄美大島開運酒造(鹿児島)
というわけで、ここからがこの“祭事”の目玉なのである。

数量限定の、幻の、入手困難の、垂涎の、あの焼酎達が日替わり限定品で登場するのである。日替わり限定品については、16日、17日の二日間というキャンペーンの立ち上がりに展開され、“祭事”の景気を煽る狙いだ。で、そのラインナップだが・・・

銘柄
容量
価格
原料
販売日と数量
蔵元
伊佐美
1800
2030
16+17・各100 甲斐商店(鹿児島)
千年の眠り
720
2650
16・48 篠崎(福岡)
魔王
720
1350
16・48 白玉醸造(鹿児島)
甕雫
1800
3800
17・48 京屋酒造(宮崎)
なかむら
1800
2350
17・48 中村酒造場(鹿児島)
やはり『伊佐美』は圧倒的に安い。

この限定販売だが、販売日の朝9:30から岩田屋の近くの地下鉄出口で整理券を配付し、開店後整理券を入手できた客のみが買えるシステムになっている。というわけで、同時刻に始業開始のわては買うことができないのだ(T_T)
(ま、始業後も仕事してねぇだろ、って声も聞こえそうだが(自爆))

前回まではこの限定品、『伊佐美』だけだったのだが、今回は銘柄が増えている。そして実際に整理券でプレミアム物を購入する層は、結構高齢の方が多い。ま、確かに仕事サボって買いに行こうかって思う酔狂者は、わて位か^^;

ところで、なぜ『伊佐美』が、あの値段で200本も売り出せるのかというと、かつて岩田屋の会長さんが『伊佐美』の美味さを誉め、それで福岡でも有名になって売れ始めた・・・という有名な話がある。それだけ蔵元さんとの関係が深いのであろう。

ま、地元老舗デパートでもこういう催事を定期的にやるようになったというくらい、筑前でも本格焼酎の人気が高いことの証左と言えようか。

価格については、ぜひご購入時のご参考にしていただきたい。

◇     ◇     ◇

それにしても2030円の『伊佐美』、欲しかったじょぉ〜(T_T)


九州焼酎探検隊TOP