2001.08.23 by うっちん&猛牛

さて、昨日のことであるが、福岡本隊の隊員より、日本経済新聞の夕刊に気になる記事が載っていたとの通報があった。その記事とは、関東の大衆酒として戦後以来長い歴史を誇る『ホッピー』についての記事であった。

酔うための酒、オヤジ酒として、上野、浅草、新橋など、名だたるおやぢのくつろぎスポットで愛されてきた『ホッピー』。しかしながら、ぬぅあんと最近は“ナウでヤングでゴージャスな美女・OL諸嬢”にも人気という内容だったのである。

という記事なのだが、本格焼酎が女性にも受け入れられている現状とこの『ホッピー』現象には相通じるものがあるのではないか、また今後の市場拡大を考えた場合、“ホッピー vs 本格焼酎”という構図が見えたような“広大妄想”をモヨオしてしまったのである。

しかしながら、関東の大衆酒受容の事情には、ちと疎い九州人・猛牛である。

そこで、筑前出身で現在神奈川在住・・・中学生を筆頭に4人の御子息たちを養い家計が青息吐息の大家族家長・・・横浜駅裏屋台+上野+新橋では顔役・・・という、まさに“Mr.ホッピー”と申しあげても過言ではない「うっちん隊員」に、この記事についての感想を電話インタビューで伺ってみた。


猛牛:もしもし、わしたい。元気しちょるな?

うっ:おお、どうしたじゃん?

猛牛:いまファクスで記事ば送ったっちゃけど、ホッピーのこったい。

うっ:ん?ちょっと待ってじゃん・・・・・・・・・・これ? じゃん! ふむふむ。

猛牛:そいでくさ、ちょいと聞きたいっちゃけど。わしゃぁ、関東の飲酒事情や地の利がよー解らんけん、教えて欲しいっちゃ。ホッピーは前にあんたと上野で飲んだばってん、赤坂で飲むちゃーどげなポジションになるっちゃろうねぇ。赤坂の“ポテンシャル”ちゅーかくさ。

うっ:そーねー。まぁ、記事がよー解ったような、解らないよーな・・・。ところで赤坂だけど、街のカラーとしては、放送局のTBSがあり、近くは青山、永田町ありじゃん。やっぱホワイトカラーの街じゃん。

猛牛:なるなる。

うっ:「女の子に人気」の女の子はきっと25歳〜のちょっと洒落たOLってとこじゃん。

猛牛:まぁ、いかにも絵に描いたような、層やな。

うっ:察するにじゃん、「一見BEER」のホッピーの方が酎ハイ、まあ、こっちではサワーと呼ぶのが一般的じゃん。それよりも“温故知新的オシャレ”って感じじゃん、じゃん。

猛牛:なるね。

うっ:だいたいじゃん、前はホッピーの火は消えそうになっていたじゃん。ところが最近、「ホッピー置いてます」て看板が飲み屋の店先に増えてきているのは、気づいてたじゃん。

猛牛:おやじの酒、酔うための酒、というイメージで手を出していなかったんやろうけど、その未知の部分が、いま新しさとして受け入れられとるちゅーわけたいね。ところで、記事の中に「氷入れるのは、禁じ手」ってあるやろ? あんたから前聞いていた話では、氷無しこそが禁じ手、邪道ち言いよったやん? それはどうなん?

うっ:この記事読んで納得したのは、そこじゃん。

猛牛:あんたなぁ・・・その「じゃん」止めんな? 背中が痒ぅ〜なってくさ(爆)

うっ:俺はもう9年もいるからねぇ、首都圏に。体質が関東人じゃん(爆)。

猛牛:(苦笑)んで?

うっ:で、まず、理解できたのは「三冷主義」だよね。あれなら、氷いれなくてもOKだね。ウイスキーや焼酎なら基本の度数が高いから、氷が溶けて薄くなってもそんなに気にならないけど、ビールやホッピーは基本度数が低い上に焼酎いれても、総体でやっぱ5〜15度くらいになるじゃない? それに氷が溶けていったら、やっぱまずくなるからね。

猛牛:なるほど。

うっ:俺もその点は前々から気に入らなかったんだよね。ただし、勤労親爺は「グイッ」
とあおるから溶ける時間もないしね(笑)。女性はチビチビ飲むから、やっぱ、三冷で氷入れないのは正解だよね。

猛牛:よーわかるわ。

うっ:でも、気になるのは一杯当たりの値段なんだよね・・・。赤坂で庶民の味方的価格をつけているんだろうか?

猛牛:それはわしもわからんちゃけどね。ちなみに、先日天神の立ち飲み屋で飲んだホッピーがくさ、400円。これは三冷じゃなかったけど、氷無しやった。

うっ:最近は、ビール酵母のダイエットが流行っているからね。ホッピーはカロリーが低いから、その辺が若い女の子にはウケるんだろうな。

猛牛:そうねぇ・・・。わしは、ホッピーと本格焼酎、相似じゃないかって思うったいね。戦後の代用品というポジション。つまり米が占領軍に統制されてくさ、多くの蔵元さんが雑穀で出来る焼酎造りをせざるを得なかったし、また飲む方も“カストリ焼酎”を飲まざるを得なかったみたいな、ね。

うっ:・・・・・・・

猛牛:日本が“豊か”になるプロセスで忌避された、“賤”のイメージを負わされた両者がくさ、“豊かさ”なる概念が固定化された尺度では測れない時代になった中で、ある種逆転現象を起こして“聖”に転化してしまうというか・・・

うっ:あのさぁ、俺、いま忙しいんだからさぁ・・・。

猛牛:その転化のキーというのは、ヘルシーだったりダイエットだったりと、ある意味ポジティブ、ある意味ネガティブな自己実現の方向性というかくさ・・・

うっ:すまん!部下からお呼び。俺、所長だからね。忙しいじゃん。またね!(ガシャ)

猛牛:・・・・ん? 切りやがった(-"-)。これから佳境だちゅーに。


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