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■オブジェとしての、レーゾンデートルの獲得。
さて。一般勤労者世帯における「益々繁盛瓶」のレーゾンデートルを確立するための、臨床実験・第一弾である。 女性である家人に対して、まずはその感性に訴求する方向性でアプローチをすることとした。拙宅の場合は、家人が極めて植物、その中でも花弁を持つ、すなわちいわゆる「花」を愛でる心性を有しているが故に、今回その辺のじょじょーを刺激する戦術を採用することとした。 つまり、益々繁盛瓶を花瓶として充分活用できることを立証することで、同瓶の拙宅内における存在意義・存在領域を確固たるものにしようという腹である。花が活けられる立派なオブジェとして、家庭内での“居場所”を創造したいと思ふ。 |
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通常の4合や5合瓶で、小綺麗なデザインのものなら、実際に一輪挿しに転用される例も多々あらふ。
しかし今回は、相手が高さ53cmもある大物である。胴回りもデカイ。 なおかつ焼酎のラベルまで貼ってあるという民俗的シロモノなのだ。 家人の琴線に触れるか、課題が山積みである。 |
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■実際に活けてみると・・・これがなかなか(@_@;)
造花ではあるが、実際に活けてみる。季節柄、カワイイ熊ちゃんが乗っかっているのがご愛嬌だが、挑戦してみた。 家人が外出中を見計らい、玄関内の靴箱の上に設置してある小物類を整理しての、涙ぐましい決死的撮影である。いつ突然「カチャッ!」とキーの解錠音が木霊し、ドアノブがくるりと回転するやも知れぬ。 しかし、それを怖れていては、益々繁盛瓶との生活合一化実験は進まぬのだっ。 |
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背景にある配電盤や玄関灯のスイッチが少々無粋さを醸し出しているが、おおむね花瓶としての存在意義は見いだせそうである。
若干、目線よりも高い位置に花が存在するのがちと難はあるとしても、瓶そのものの巨大さ故に、従来の花瓶にはない新たな領域がそこに在る・・・という感を受けた。 |
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視線をちょっと移動させて、靴箱やドアという玄関の構成要素に比重を置いて撮影してみると明瞭である。
益々繁盛瓶が、玄関という狭小な空間においてもその巨大さを意識させることなく、シーンと同化していることが了解できよう。サティが提唱した「家具の音楽」ならぬ、“家具の焼酎瓶”という、さらに高次な進化を見せたと実感する。 それは、たとえ家人が帰宅したとしても、まったく環境化し意識を刺激することのない存在である。オブジェとしての益々繁盛瓶というジャンルの、これは誕生なのだと・・・。 |
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と、眺めながら想念を巡らせておったら、家人からの帰宅の電話である(・・;
ドタバタと元の状態へ復帰させるための作業で、大童になった。いやはや(~Q~;) 家人には最も益々繁盛瓶の存在意義をアピールしやすい、花瓶というポジションの転換ではあるが・・・まだまだ二の矢、三の矢をつがえねばなるまひ。 次回は別の活用シーンを開発する所存である(-"-)
(※注:吉永酒造場さんの『五郎』に益々繁盛瓶は存在していない。為念) |
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