2003.06.01 by 猛牛

■壱岐焼酎協業組合の原田さんが、筑前訪問!

花酵母仕込み麦焼酎についてのやりとりから始まって、4月下旬に壱岐で実際にお会いして以来、壱岐焼酎協業組合さんの若き杜氏・原田知征氏がついに筑前にいらっしゃった。

今回は、花酵母を使った日本初の麦焼酎である先の『なでしこ』『玉姫』の試作原酒を携えてのご来福。探検隊でぜひ飲んで貰いたいというありがたぁ〜〜いお話だっ。飲み事なら一も二もなく集結する当隊、精鋭のメンツが今回の特別試飲会に集った。

迎え撃ったのは、まずは隊長、そして麦焼酎の味にはウルサイあげまき隊員に加え、
・久々参加のふひと隊員
・栃木からのゲスト、三立銀杏隊員
・F隊員
・宮崎から一時帰郷のgoida隊員
・むきたまご隊員
・カネゴン隊員
・わての会社の先輩、Yさん

そしてわての、総勢10名。会場は中洲は「まりりんBAR」である。

左からふひと隊員、隊長、原田さん
左から銀杏隊員、ふひと隊員 爽やか系の二枚目。壱岐焼酎協業組合の原田さん
さて、「まりりん」のマスターを行司に開始された試飲会であるが、原田さんご持参のラインナップは花酵母仕込みの、

1)『なでしこ』原酒42度
2)『玉姫』原酒42度
3)『試作なでしこ酵母』常圧27度

の3本。

さらに特別出品として、ふひと隊員提供香露・宝壷15年物』、goida隊員提供ヤマフル試験的再蒸留分の原酒40度、といった錚々たるアイテムがテーブルに揃った。

今回の試飲会にご協力いただいた福田マスター
■両原酒の深い旨さに、ん〜〜〜〜ん、陶然の会場。

さて、原田さんがご提供いただいた3本だが、どれも蒸留したばかりであるため、若干のガス臭が残っていた。それがまたエエ魅力ではあるが、荒々しい状態での試飲である。

今回試飲させていただいた中で、やはり度数の高さが印象度の深さとなって跳ね返ったのか、42度の『なでしこ』『玉姫』の両原酒に話題が集中した。どちらも、製品化された25度タイプよりも香りが落ちついているが、甘味が濃くディープである。

故に、一般的な麦焼酎、および常圧の『兼八』や『萬年・麦』などとも違う、独特の風味を持っている。特に『なでしこ原酒』は、「麦焼酎とは思えない」という意見も飛び出すほどに、これまでに無い甘味と香りの鮮烈さが印象的だったようだ。

隊長をはじめ、多くの隊員が合評会のように★を付けるなら、両原酒については「★★★★」という声が多かった。酵母の差では、「なでしこ」が香りが強く個性的、『玉姫』で使われた「日々草」の方が優しいイメージである。酵母でこうも違うのかと再認識。
宮崎から参戦のgoida隊員と、カネゴン隊員 左からあげまき、むきたまご隊員と原田さん
というわけで、今回初めて花酵母仕込みの焼酎に挑戦したというメンツが多く、極めて興味深い試飲会となったんであります。ふぅ〜、陶然ん〜。

5月半ばの関東での試飲会においても、好評だったという『なでしこ』『玉姫』。その原酒が、どんなインパクトを焼酎愛飲界に加えるのか、正式発売の日が楽しみである。


■原田さんご持参の試作品(画像左下)

茶瓶2本が、それぞれ『なでしこ・原酒』と『玉姫・原酒』。透明瓶が『なでしこ常圧27度』。まだ試作品のため、正式のラベルが出来上がっていない。

■右:比翼鶴酒造さんの新製品『鶴ものがたり』。清酒蔵らしい清楚なフレーバーと味わいの米焼酎
■左:「まりりん」のマスターが試飲させてくれた『粕取焼酎』。猛烈な香りと味は、正調粕取ファンもびっくり!

■試飲会終盤、まさに“掃き溜めに鶴”(爆)。あの純ちゃんが!

試飲会も終盤にさしかかったその時である!

「まりりん」に、まさに天女の降臨と言ふべきか、あの峰の露酒造さんの御息女・堤純子さんが舞い降りてきたのだっ!(@_@;) ん〜〜ん、まさに“掃き溜めに鶴”。

「ああああ! ジュンジュン!\(^0^)/

と、店内の空気が一気に沸騰したことは、言うまでも無からふ。

「お、お噂どおり! キ、キレイっすねぇ・・・(@_@;)」

突然の純ちゃんの御降臨に驚嘆し、かつ当日一番の“喜び組”と化したのが、カネゴン&むきたまごの両隊員。名刺交換だのサインの強要だの・・・、一体いつまで突っ立って粘ってんだぁ!と酒席からも抗議の声が(爆)

その衝撃的瞬間の一部始終をわてのカメラが見ていた・・・ので、ここにアップしよふ。これでも削ったカットがまだ数十枚あったのだから、二人の執念には驚きを禁じ得ない(^_^;)

さて、当日の純ちゃんは、人気者故に実は4件ばかり宴席のお招きがダブっていたのだが、今回の試飲会にわざわざご参加くださった。

本当に感謝でありますm(_ _)m

同じく当日3つ宴会がダブっていたというわての後輩F隊員の参加と比較すると、まったくその値打ちが違うわけであって、まさに我らがジュンジュンの参加は値千金、本試飲会に華麗なる華を添えていただいたのだった。

■「横浜に自費で行きます」・・・と、原田さんの決意。

今月の21日に横浜で開催される、横浜焼酎委員会主催の一大イベント『本格焼酎大選集』。花酵母仕込みの原酒をクィクィクィッ!と飲みながら、今回参加されるという27蔵の中に、原田さんも壱岐焼酎協業組合として名を連ねるという話を伺っていた。

「そりゃ、凄いイベントですから、関東の方々にアピール出来るいいチャンスやないですか!」とその参加を喜んでいたのだが・・・。

「実はいろんな事情があって、大選集は僕は自費で参加します。壱岐焼酎の良さを少しでも多くの方に知って貰えたらと思ってですね」

と原田さんが言われるではないか。「そ、そこまでして、横浜に行くのか・・・(@_@;)」

それだけでなく、今回の筑前行きも原田さんは自費での行動だった。理由は同じである。

4月にお会いした時も焼酎造りに対する熱意には感心していたが、原田さんの横浜行きに対する想いに一段と感動を覚えた。

隊長らの話を聞いている堤純子さんと原田さん
昨年開催された同委員会の『九州本格焼酎大選集』に駆けつけた蔵元さんたちの、心情を伝える裏話を聞いたことがある。

曰く「市民の人達が一生懸命、本格焼酎を応援しようとしてくれるのに、蔵元が駆けつけないでどうしますか?」、曰く「自分の蔵の宣伝に行くのではありません。自分たちの地域全体のこと、酒のこと、風土のことを少しでも皆さんに知って欲しいからお邪魔します」

ここにも一人、お若いながらもそのような熱情に溢れた蔵人がいらっしゃって、自腹を切って関東に飛び、壱岐焼酎勢の中で唯一イベントに参加することを決意されたのだ。

◇   ◇   ◇

原田さんがご実家のHPに連載している「蔵人日記」にこうあった。

皆さん、おいらは決めたです!
この花酵母焼酎の運命を、6月21日(土)に横浜焼酎委員会が企画して行われる「本格焼酎大選集」に委ねることにした。
このイベントには、初めての参加となるが、焼酎を心から愛す人々が集まると聞く。是非そこで、舌の肥えた消費者の方々の意見を聞いてみることにしたのである。

さて、関東ではどうような評価や意見が飛び出すのだろうか。とても楽しみである。


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