2001年9月10日、月曜。極めて困難かつ火急な課題解決を目指して、極めて高度な頭脳を駆使し、極めてストラテジックなロジック構築を行い、極めて重層的な思索を巡らしながら、極めて情熱的な論議に会議は沸騰し、極めて精勤状態に陥っていた夕刻・・・。

という想像をしながら、社内宴会でいざ『伊佐錦』のお湯割りを飲むか!(~Q~;)、とグラスに口を付けようとした18時30分、わての机の上に置いていた携帯式簡易型電話機が「ピーポー! ピーポー!」と鳴り始めたのである。曲は自分でプログラムしたジミヘンの『パープル・ヘイズ』。

急いで机に戻って、電話機をつかむ。・・・ディスプレイを見ると、発信者はぬぅあんとあのいで名誉隊員、ではないか!

猛牛「もしもし! 牛ですばい!」
いで「いでです。どうも。」
猛牛「こちらこそ、お久しぶりですばい。で、どげんしたとですか?」
いで「いやぁ〜、いま筑前国際空港に居るんですよ(^_^)。」
猛牛「は?? いまどこにおらっしゃるとですか?・・・・あ、いやいや、筑前空港ですかい? ふぁ〜、びっくらしたぁ〜。来月こっちにいらっしゃると話は聞いちょりましたけんど、今日はどげんしたとですか?」
いで「連絡してなかったんですけどね。今回は最近顔出していなかった『○○○○BAR』に寄ろうと思って。・・・でも、牛さんを素通りするって訳にはいかないでしょ(爆)」
猛牛「それはどうも(^_^)v。じゃ、わても『○○○○BAR』に行きますばい!。わても最近ご無沙汰やったもんでですにゃ〜(*^^*)」

とまぁ、突然の電話で“ゲシュタルト崩壊”的素っ頓狂な受け答えのわてだったのだが、社内宴会のタダ酒は見逃すはずもなく、お湯割り3杯一気にかっくらって中洲へと繰り出したのである。


マスター「最近、筑前でも焼酎バーが増えたよね。いろいろとねぇ」
猛牛「そげんですたい。大名の『G』なんちよー新聞とか記事になっとりますばいねぇ。行く気はないけど(爆)」
マスター「別の新しい店のマスターは、うちに飲みに来て焼酎を覚えた口だよね。全部飲んでいったもんなあ。当時サラリーマンだったけど、脱サラして焼酎居酒屋始めたのよ」
猛牛「原点はここですたいね」
いで「関東の方でも多くなりましたよ」
猛牛「ある人から聞いたとですけど・・・。焼酎にぞっこんの大将が開いた焼酎専門店みたいな飲み屋が、実は最近までワイン専門店やったとかですね(爆)」
いで「ははは。商売上手だなぁ」
猛牛「やっぱ原点はここだ!ってHPに書きまくろうかにゃ〜」
いで「いやいや、止めて下さいよ! ここを荒らされたら困る!(爆)」
と四方山話を続けながら、『栴檀は双葉・・・』『さつまの海』『万年(40度)』『森伊蔵』『極楽』『喚火萬膳』『久耀七年』などをストレートでいただいた。わての好みは『極楽』『万年』が「ええなぁ〜(*^0^*)」という感じぃ。

ところで、わては常々温めていた思いをいで名誉隊員にぶつけてみた。

猛牛「いでさん、焼酎博物館をハマに造らんですか?」
いで「はぁ???(@_@;)」
猛牛「横浜にはラーメンとかカレーとか、食いもんの博物館がいっぱいあるやないですか?」
いで「はぁ・・・」
猛牛「じゃけぇ〜、いでさんの大コレクションを『私立・横浜焼酎博物館』として設立して一般公開ばするとですたい!」
いで「んな、馬鹿な(爆)」
猛牛「これは社会的意義のあることですよぉ」
いで「そんな大げさなものでは・・・」
猛牛「最近もイロイロとあったでしょうが・・・。いでさんのコレクション170銘柄ちゅーのは、失われゆく民俗としての本格焼酎の偉大なる味の資料集ですばい。失われてもらっちゃー困るとですけど、無くなった蔵の焼酎は二度と飲めんですけんねぇ・・・。日本中でいでさんのところにしか保存されていない、なんち事態にもなりかねんと。」
いで「ただの個人のコレクションですから・・・(^_^;)」
猛牛「それに例の『野うさぎ論争』で、平成9年産のを飲ませてもろうたやないですか。あの時に、いでさんのコレクションの貴重さが解ったとです。いでさんが残してなかったら、比較探究なんて不可能やったとですけん」
いで「困ったなぁ〜」
猛牛「いでさんのコレクションは、それこそ個人の領域を飛び越えて、まさに国の財産! というか、焼酎飲兵衛の貴重な歴史的資産として捉えないと、大事をこくと」
いで「そんなに大げさなものでは(@_@;)」
猛牛「どげんですか、一発? 『私立・横浜焼酎博物館』を設立するちゅーのは?」
いで「マスター・・・『万年』を一杯(-ー;」
猛牛「日本酒造中央会さんに話を持ち込んで、ぜひ・・・」

というわけで、中洲の夜の闇をさらに深くしてしまった会話であったのだが、わてはマジぬぅあんでありまする、『私立・横浜焼酎博物館』設立(爆)。

コレクションとは、ある意味“奇矯”な行為ではある。収集の対象物が社会的認知を得ているものなら「ほほぉ〜」などと感心されたり敬意を払われたりもするのだが、例えそうであっても、収集者の情念、対象物への偏愛に漂う“奇矯さ”に本質的差は無い。

“奇矯さ”が際立つほど同時代人の理解を得ることは難しいが、しかしながらその困難さこそが、次代にそのコレクションが担うであろう価値を決めるのではないだろうか。

いで名誉隊員のコレクションは、まさに次代に遺すべき本格焼酎の味の博物館であり、“重要飲用文化財”指定は必至であろう、われら焼酎愛好家・研究家の財産である・・・と申し上げても過言ではないのである。

猛牛「で、ですたい。『私立・横浜焼酎博物館』の開館初日に、全国の飲兵衛が集まって盛大に祝うと・・・」
いで「で?」
猛牛「秘剣さんやらSASANABAさんやら、もう全員で170銘柄を飲みまくって瓶や甕を空にして、開館即閉館に追い込むと!(爆)」
いで「勘弁して下さいよぉ〜(T_T)」

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