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つくしのみちのくち のんごろ しものつかさ げ まを だれやめじじい 筑 前の國の飲兵衛の下司、 解し申す。焼酎古老 相伝の旧聞の事。 |
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あらきさけ いにしえ さがむ さ か 焼 酎の旧聞を問ふに、古老答えて曰しく。古は、相模の國足柄の岳坂よ |
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ひむがし もろもろ あがた す ぴゅあさけ い と き まことのあらきさけ り以東の 諸 の 縣、惣べて 甲 酒 の國と稱ひき。是の當時、本格焼酎を |
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ぴゅあさけ ちゅうはい くにぶり へだ 飲まず。甲 酒を用い、虫 輩を為し、九州の風俗に阻たりき。 |
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むかし ほんかくしょうちゅうくん かんとう いで のんかた みそなは 昔者、単式蒸留の宮の初垂しし尊、東方八道に幸まして、飲方を遊覽して |
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ぴゅあ あんど くりーん くに 嘆きてのりたまいしく、無 味 無 臭なるかな、此の郡は。 |
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いで つちぐも からごころ あらきさけ 同じ尊、武蔵に幸ましし時、土蜘蛛あり、名を粗無理衣といひき。本格焼 |
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しそのは わさび 酎を聞こし召すに、揉み解しし紫蘇葉、山葵を用うるが最上と、宣えり。 |
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くにぶり へだ ほんかくしょうちゅうくん 風俗に阻たりたること甚だしく、ここに、単式蒸留の宮の初垂しし尊、 |
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いくさびと や せらー さ ことごとに つみな 兵 を遣りてその正倉を遮へて、悉 に 誅ひ滅ぼしたまひき。 |
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からいも 唐芋の里 郡の武蔵小山にあり。 |
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いざかや たいしょう だいやめびと いものまことのあらきさけ 此の御店の 長、元は薩摩隼人なりき。芋焼酎を、殊の外、愛でたりき。 |
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よ からいも また な 因りて、唐芋の里といひ、兼、店の名と爲せり。 |
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ほんかくしょうちゅうくん かんとう あら えみし ぴゅあさけ ことむ ため 単式蒸留の宮の初垂しし尊、東方八道の荒ぶる夷の甲 酒を平討ける爲に |
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いものまことのあらきさけ をさ ひるねぐらだいやめのみこと こめのまことのあらきさけ をさ 隼人の國の 酒造が長、名は午睡藏火憲倦止命、球磨贈於の國の酒造が長 |
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ささなばのぼんちじょうあつのみこと つか ぱそこん きーぼーど 笹名葉凹地滅減興常命 と曰ふを遣はしき。電硯箱の鍵板打ち叩き、即ち |
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まことのあらきさけおうえんぺーじ はな えみし にはか おひせ えみし ことごとく 本格焼酎檄文電脳木簡を縦ちて、夷 を 急に 遂迫めしめき。夷、 悉く |
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まことのあらきさけ よく 本格焼酎化 に浴せり。 |
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九酎産業大学本奥書。
平成壱拾参年霜月十九日以 万年院所藏之本書於焼酎山清貧寺 法印猛牛 |
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