2000.9.11 by 猛牛

最近、巷ではある特定銘柄の本格焼酎に法外な値段がついて、市場に出回っているらしい。バカバカしい話だ。

何万円もする焼酎を飲んで、一体なにが楽しいっちゃろうねぇ。店に行きゃぁ、1200円〜1500円も出せば美味いのがあるちゅーに。

というわけで、この稿ではプレミアム焼酎に対してのスタンスを明確にしたいと存じます。

(なお、この意見はあくまでも猛牛個人のものであり、探検隊全体の意見を代弁するものではありません)


■病膏肓の「プレミアム焼酎信仰」。

以前に書いたことやけど、希少性の高い焼酎を即ありがたがり、一種投機の対象となっている由々しき自体が一層顕著となってきた。これは9月8日付の朝日新聞「鹿児島asahi.comニュース」で報道された『人気の焼酎に販売価格急騰』という記事をご覧いただきたいのだが、まったくもって馬鹿げた状況が進行している。

それも当探検隊の本拠地であるお膝元・福岡での話だ。『森伊蔵』『百年の孤独』『村尾』『伊佐美』『魔王』などの本格焼酎が法外な値段で、しかも関東圏よりも高い値段で販売されているのである。

「アホか、ほんとにもぉ〜(-"-)/」

と、怒りたくなってしまうくらいにひどい話だ。そげん何万円も高い金を出しても買いたいという人は買えばよかろうて。しかし、これは単に焼酎を買うというより、一種“信仰”に近いものがあると言えそうだ。

極めて強引な決め付けではあるが。希少性のある物品。購える経済力。そして、それが実現できる自己へのナルシスティックな満足感。物品が今は「本格焼酎」だが、いつでもそれは別のものに置き換えられてしまうやろうて。つまりプレミアム焼酎ブームが去ってしまえば・・・。

そげな“ブーム”など、早く去ってしまえ!と思う。

私個人としては、以前ある居酒屋の大将と話していたとき、「その筋の方々が『○○蔵』の空瓶を闇で取り引きして、別の焼酎を充填して売りさばいている・・・らしい」と聞かされて、ええ加減カバカバしくなりましたにゃ。

なにも蔵元が悪いわけではない。多くの蔵元は適正価格で出荷しているのだろうし、逆に困惑されているだろうと推察する。自らがあずかり知らぬところで、事態が見えない影に操られて進行しているのだ。

それでも買う人間がいるから値段がつり上がるわけで、その足下を見てあくどい商売をする連中が啓蟄のように這い出してくるわけである。

もうええ加減、プレミアム焼酎に対する常軌を逸した信仰心は捨て去る時が来た、と言えますにゃ。


■本隊では合評用焼酎は適正価格で購入します。

大衆の酒=焼酎を愛する大衆の集団『九州焼酎探検隊』では、プレミアム価格で購入せざるを得ない本格焼酎は一切取り上げません。世間で高い値段が付いている焼酎でも、適正価格またはそれに近い価格の場合に限り購入し合評します。また購入価格をちゃんと明示します。

まあ、もともと貧しい隊だから、プレミアム価格でなんか買えないけどね(自爆)

とにかく我々は本格焼酎を愛しているからこういうサイトをやっているわけであって、なにもプレミアム価格で販売して暴利を貪ろうとしている輩の片棒を担ぐためにやっているわけではありません。

購入価格を明示することで、本当は安く買える品を不当なプレミアム価格で買わされていないか、チェックしていただきたい。

また「俺達は、こげな珍しい焼酎が飲めるとばい!(^_^)v」と自慢するためにやっているわけでもありません。ただ知名度はないが良い焼酎があれば、少しでも紹介して飲む人が増えて欲しいとは思います。もちろん適正価格で。

何万円もして1年に1回も飲めれば御の字という焼酎より、安い価格で毎日飲める美味い焼酎を合評していきたいですばいね。

それが本格焼酎の、本来の姿ですから・・・。


九州焼酎探検隊TOP