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2000.10.16 by 猛牛 | ||||||||
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■某焼鳥屋の大将が語る、福岡料飲界の本格焼酎事始め。
さて昨日のことだが、休日出勤後の気分転換にと、拙文にたびたび登場している「百圓酒家」に向かったのである。時間は午後4時半、ちと開店には早いが・・・。貧窮サラリーマンの身であるが故に通いまくる内に同店の馴染みとなったわては、少々開店前でも入れてくれるのである(VIP待遇だね(自爆))。 と、ところが同店は日曜が休日、というのを忘れていたのだった(>_<)。 というわけで、他の店を探してほっつき歩いている内に一軒の焼鳥屋を発見した。店の名は「風○」。店先で準備をしている大将をつかまえて、開店時間を確認。5時までちょい間があるとパチンコ屋での時間つぶしで2500円負け(T_T)、というオマケも付いたが、行って正解であった。 開店早々の誰もいない店内、大将と焼酎の話が出来たのであった(ちなみにここの豚バラは肉厚もすごくオススメである)。 同店の焼酎は霧島酒造で占められており、芋は『霧島』、麦は『博多うまいもんはうまい!』という構成になっていた。わてが入店後15分で芋お湯割り2杯(1杯250円)を空けたの見た大将が話しかけてきたのだ。 ***************** 大将:「やっぱりこの季節はお湯割りですよねぇ^^」 大将:「凄いねぇ、そりゃ。でも昔は臭くてねぇ、飲めなかったもんやけどね、芋」 大将:「この店だって、最初は焼酎を置いちょらんやった」 猛牛:「ところで大将のお店はいつオープンですかい?」 猛牛:「なるほど・・・。すんまっしぇん、お湯割りもう一杯!」 大将:「(客が二人来て)いらっしゃい! ミミミミミ(*^)」 ***************** というようなことで、会話は中断してしまったのだが、やはり現場の情報は重要である。あくまでも福岡市南部における一軒の焼鳥屋でのヒアリングではあるが、福岡での本格焼酎、特に芋焼酎の受容の時期が、料飲店レベルでひとまず聞けたのが幸いであった。 ■なぜこんな原稿をアップするのか? 「焼鳥屋のオヤジとの他愛ない話を書いて、なんなの?(-ー;」なんて声も出そうだが。なぜこんな話をアップするかというと、焼酎王国と言われる九州でも、福岡県での本格焼酎、特に芋焼酎の受容についてはせいぜいここ15〜20年くらいの歴史しかないことを、少しでもヒアリングしながら明確にしていきたいのである。福岡はもともと日本酒文化の國だ。 で、その理由はと言えば・・・ 『焼酎賤視の原因は甲類焼酎である』 ということを立証していきたいからだ(ぬぅあんとも執念の企画^^;)。 もともとその地域に存在しなかった、または存在しなかったと同様のものが、ちょいと出ました△野郎で、突然に賤視の対象になるわけはない。「おぢんの酒」と賤視されるに至るには、事前に賤視された同類項が存在したはずである。福岡県で本格焼酎以上に受容の歴史を誇るものと言えば、甲類焼酎であり、これが原因である・・・というのがわての仮説。 生活と焼酎が切っても切り離せない南九州では賤視されるわけはない。他地域では本格焼酎が「まれびと的酒」であることがまず原因であるが、その根本は甲類焼酎にあることを明確にしていきたいと思っている(まさにライフワーク^^;)。 後から受容された本格焼酎が「おぢんの酒」とイメージづけられたのは甲類焼酎が原因である、と言うテーマを今後も深めていきたいと思います(爆)。 |
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