2005.08.16 by 猛牛

■焼酎関連食品を、試食する。

空前の芋焼酎ブームも一段落してきた・・・らしい。とはいえ、筑前では“黒K、お一人様一本限り”なんち張り紙がディス屋の店先に出されるご時世となってしまっている。隔世の観あり、ですな。

しかし、ブームのお陰で、芋のみならず焼酎に関連した様々な商品を「喰える」よーになったのは、食い意地が張っているわてには、ウレシイ話である。

というわけで、今回鹿児島の芋焼酎を素材に使った食品について、ドバッと試食してみた。

焼酎塩なめて晩飲む焼酎に毒はなし 煤け嬶はセレブ外食・・・。

最初は、食の基本である塩から。『焼酎焼き塩』だ。志布志町の「Like mom.(ライクマム)」さんの作品である。

ラベルの右に、「ミネラル分を多く含む天日塩に、鹿児島の芋焼酎をプラス、独自の製法」とある。自家製法、自家焙煎のうたい文句が商品名右に踊る。

さっそく利き塩してみる。口に入れた、といういか舌に絡ませた瞬間に、ドン!と重みを感じる・・・、

雨に濡れた子犬が深海をたゆたふ如き犬泳ぎをやっているのを横目に激しくもかつその深奥に緩やかな波動の芯を感じさせる一粒・・・。

ヨタを飛ばしている場合ではない。他の塩を味を比較せねばならないだろう。

わが家で常備している4種類の塩とこの商品を比較してみた。

4種類は、岩塩系とハーブ・ソルト系の2タイプ。どれもスーパーやデパートではよく見かけるもの。わての賃貸偏奇館では、いつの頃からかJT精製塩は使わなくなってしまった。
商品名
原産
お味
アルペンザルツ ドイツ 粒は細かい。舐めた瞬間の強い塩辛さのインパクトは薄い。さらりとした風味だが、ほんのり甘味が広がる。繊細である。
イタリア・シチリア産岩塩 イタリア 大粒のものをミルで挽くタイプ。全体的に舌をまろやかな辛みが包むって感じ。後口はとても甘味がある。ジ〜〜〜〜〜ンと深みのある辛さだ。粒を噛むと苦味と甘味が混ざって、タマラン。
ハーブ&ロックソルト 国産(マコーミック) ハーブや香味野菜の味があるため、甘味がある。しかし塩の持ち味かどうかは不明。塩の風味は重い。粒は大きめで、噛むと辛口の野太い味。
JANE'S KRAZY MIXED-UP アメリカ チクッと刺す辛さ。とはいっても、相当にペッパーが効いているから、その味か? よく舐めてみると、塩そのものはややライトな風味。
焼酎焼き塩 鹿児島 舐めた瞬間から「辛い!」と感じるストレートな味わい。ドーン!と舌に来る。アルペンザルツとは正反対。ちょっと舌を刺激する特徴ある味(表現しにくいが悪い味ではない)。後味はほんのり甘い。
5種類、完食! ふぇ〜〜〜! 血圧、上がっどぉ(~Q~;)

塩を何度も舐め比べるのは、この歳になると結構根性がいる。しかし、塩一つ取っても味わいにこんなに差があるのだと、改めて得心した。

『焼酎焼き塩』はラベルに「まろやか」とあるが、外国産の岩塩系と比べると相当にインパクトが強い。岩塩と天日塩の違いなんだろうか? まぁ、どっちが良い悪いではなく、料理の個性によって使い分けるということですにゃ。

しかし、正直なところ、焼酎が溶け込んだ焼き塩であるキモの部分って、わてが感じた「ちょっと舌を刺激する特徴ある味(表現しにくいが悪い味ではない)」というところなんだろうか。これ以上の解明は、高血圧症を招来しそーなので断念する。

■辛口の次は、甘口! 焼酎ジャム!!!

次は『フルーツトマトの焼酎ジャム』という商品。写真の撮り方をマズったせいで、ジャムの色味が出ていない。申し訳なし。

これは先の塩と同じく、志布志町の「Like mom.(ライクマム)」さんの作品だ。

中身は梅の実とトマトを混ぜたような濃い色味である。原材料はフルーツトマト、梅、糖類(三温糖)、芋焼酎、ゲル化剤(ペクチン:りんご由来)、レモン果汁、とある。

さてさて、中身はどんなもんかと空けてみると、これが既存のジャムというイメージとは違い、粘度が相当に緩い。

ねっちょりとしておらず、パンに塗って傾けると、そのまま下にタラ〜〜リと流れ落ちる。

まぁ、ジャムだけ舐めるちゅーことは無いので、やはりパンに塗って喰わねば話が始まらぬ。

ここで、筑前で最も旨いと定評あるオーストリアパンの名店「サイラー」のライ麦パン『フォルコーン』・・・が冷凍室で冬眠っていたので、これを解凍して喰らふ。

パンも良いが、このジャムもなかなか。トマトと梅の風味がよく効いている。甘さがくどくない。

ラベルにある通り、シニアな侍士向きか。全体的に良い意味で雑味が分厚い感じ。そこに芋焼酎が縁の下の力持ちとしてコクを出しているんやろう。

「サイラー」のライ麦パンと目玉焼きで、塩とジャムの利き朝食を摂る。目玉焼きは二つに切り、『焼酎焼き塩』と『シチリア岩塩』を別個にかけて食べ比べした。

不思議なことに、塩だけだと強く自分を主張していた『焼酎焼き塩』が、目玉焼きの上ではラベルどおり“まろやか”に卵を引き立てているのである。逆に『シチリア岩塩』は味を主張している。面白い。

当然だが料理との相性で選んでいただきたい。

■〆はデザート、焼酎飴、で口直し。

塩舐めて、朝飯喰って、次は口直しのデザートの番。

ここで登場するのは鹿児島は大崎町、冨士屋製菓さん謹製の『薩摩焼酎飴』である。

焼酎のバカでかい手書き文字がラベルを覆っている。商品のカテゴリーである「飴」が下方にちょこっとフォントで収まっているのは、ぬぅあんともご愛嬌。

上蓋にこれまた大きく「芋」の文字。いかにもブーム乗ったと“有識者”から指弾が飛んできそうだが、わてはそーゆーところがまた愛おしいのである。

ぜひとも筑前の製菓業者には“正調粕取飴”のみならず、“正調粕取太宰府神領梅が枝餅”“正調粕取ひよこ”“正調粕取通りもん”“正調粕取千鳥足饅頭”などなど、続々と秘密兵器を繰り出していただきたいと願っている。

ちゅーわけで、『薩摩焼酎飴』の原材料だが、麦芽水飴、黒糖、酒粕、芋焼酎、麦炒粉といった顔ぶれ。

どおりで、下記画像のような色をしているのだ。香りがやや黒糖っぽいが、それよりも酒粕の風味が強い感じ。飴が少し溶け出すと、麦炒粉らしき香りと食感が伝わる。

芋焼酎は、先のジャムと同様に、どちらかというと味わいの厚み・コクを引き立たせるための調味料という印象である。

とにかく素朴な味で、懐かしい感じがする。マニアックな焼酎精神主義者以外の方へのお土産には、最適な商品だと思ふ。

ちゅーわけで、塩+ジャム+飴と、芋焼酎を使った関連食品3アイテムを喰らってみた。来鹿の際のお土産に、話のネタに、お勧めである。

ふぁ・・・それにしても、塩が効いてきた。舐めすぎたな。やっぱ利き酒がイイや。頭がぼーーーーっとしている。血圧が間違いなく上がってるな・・・。う。


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