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第3話
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九州出身+在住・おちさんの証言
いつやったか、某チャットで関東の人とおでんの話ばしよったらくさ、「ちくわぶ」ち名前が出てきたったい。
こっちでそげな名前聞いたこともないし、まして見た事もあるわけない。そんで
「そのちくわぶって、どんなものなんですか?」
ち尋ねたらくさ、なんか小麦粉を練って作った“ちくわ”みたいな形をしちょるネタやち言われたっちゃ。まぁ、どんな代物やろ?(-ー;と、気にはなっとったと。
そしたら、今年(99年)の春やったけど、都合のええことにトウキョに行く機会が出来てくさ、神奈川に住んじょる幼なじみに会いに行ったったい。そいつが馴染みの屋台があるちゅーけん、そこで食べさせて貰おうち思うてなぁ。
んで、待望のおでん屋に繰り込んだっちゃけど・・・
なんな、ありゃぁ?( ̄▽ ̄;;
とにかく、まずもって関東のおでんちゃ味が無かばい。出汁の味が九州とちごうて、色は濃く着いとるばってん、全然コクがないったいね、これが。おでんちゃ、出汁がまず命やんか。それが旨味がないっちゃ。“醤油湯”を啜るごたある。
わしゃ、おでんの出汁を「ズズズズズズズズズズゥ!」ち飲むのが好きなんやけど、もう「スス・・」で止めてしもうたわぁ。飲めたもんやなかばい。
『こげなもん、食えるかああああ!!(-"-)』
そんで本題の「ちくわぶ」やけど・・・まずぱっと見、けったいな奴っちゃなぁ〜ち思うた。なんか風呂に入りすぎてふやけた□□□みたいに見えてくさ(爆)。やけに生っ白いやろ、あれて。なんか不気味なんよね、九州もんからすりゃくさ。
形は“ちくわ”ち言葉が付くだけあって、真ん中に穴が開いた土管みたいな奴やったなぁ。ただ切り口はくさ、☆みたいにトゲトゲ君やったけど。
別の人から「ちくわぶ=竹輪型の麩」ちいう説明ば聞いとったけん、なるほどなと納得できたばい。
そいで意を決して口に入れたっちゃけど、これまた味がせんったい!もぉ泣くごたある。
まず歯ごたえは“パスパス”しちょるし、味はさっき言うたごた出汁が出汁じゃけぇ“無味無臭”みたいなもんやし、ほんと単なる小麦粉の固まりばい。とにかく粉臭いったいね。もう“砂”やのうて「ちくわぶを噛むような」ち言い回しがぴったりやね。
『こげなもん、食えるかああああ!!(-"-)』
屋台のママさん、よか人やったばってん、おでんがおでんなもんやけなぁ・・・。最初「ちくわぶ」「卵」「だいこん」の3つ頼んで、あと頼みきらんやった。卵は普段は2つも3つも食べるわてが、残したばい。「ほかになにか頼まないの?」ち言われたんやけど、ほんと悪かったばってん、箸が進まんやったとよ(-0-;)。
んで、それから一ヶ月位して、その幼なじみが九州に帰ってきたときに向こうのスーパーで売っちょる「ちくわぶ」を、シャレでお土産に持ってきてくれたっちゃ。・・・正直困ったばい(笑)。女房に言うて、大根の煮物するときに一緒に入れてもろうたっちゃ。そんで女房に、「これ試しに食うてみてん?」ち言うて一口食わした。そしたら、
「(パクッ)ん?(-ー;・・・・あんたにあげる!」げな。
こっちの味付けで食うても、やっぱ素材の食感はどうしようもなかったったい(女房が料理あんまり上手くないちゅーのもあるかもしれんけどな(爆))。その後、わしゃ一生懸命食ったばい、ほんと。
そりゃ、食いもんは住んじょる土地によりけりちいうのは、よぉ分かっちょるけどな。それにしても堪らんばい、「ちくわぶ」は。箸にも棒にもかからん味(一一;、わしに言わせりゃな。・・・ほんと今でも“謎”。
参考資料:「ちくわぶ倶楽部」
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