【ちくわぶ】の定義


【ちくわぶ】は様々な辞典類において、
どう定義されているのだろうか?
それがちと気になったので、
手近な辞典を探ってみた・・・。

(資料協力/ソニックさん)


■広辞苑(第二版/1974)

 ちと版が古いが、まずは最初に【ちくわぶ】の母=【ちくわ】から。


ちく-わ【竹輪】(切口が竹の輪に似ているからいう)白身の魚肉をよくすって、太い竹串に丸く長く塗り付けて棒状にし、あぶりまたは蒸した食品。

 がしかし、【ちくわぶ】は載っていなかった。なんとSONY「DATA MAN」の最新版広辞苑にもなかったのである・・・(泣)
 変な流行語や外来語を取り上げたりするくせに、なぜか関東では愛されている【ちくわぶ】は歯牙にもかけられていない。100年近い歴史を関東では誇る【ちくわぶ】がないとは、いったいどう言うことなのだろうか(-ー;。

と、思っていたら・・・

■広辞苑(第五版)


ちくわ・ぶ【竹輪麩】 小麦粉・水・塩を合わせて練ったものを棒などに巻きつけて加熱し、竹輪の形に似せて製した食品。関東などでおでん種として用いる。

 お!第5版ではちゃんと載っていた!さすが岩波さん。でも、なぜ第二版にはなくて最新版にはあるのだろう。不思議と言えば不思議。これを読むと“小麦粉をこねて竹輪に似せて蒸した食品”ということが解る。はじめに竹輪有りき、である。
 さらに“関東などで”と地域性も踏まえているところもさすがだ。見直したぜ、広辞苑!(身勝手な奴(#^_^#)
 では、他の辞典ではどうだろう?

■大辞林(初版/1989)

 さすが大衆路線の「大辞林」・・・ちゃんとあった!竹輪の定義に続いて、


-ぶ【竹輪麩】小麦粉をこねて竹や金属の棒に巻きつけて蒸し、竹輪に似せて製した食品。おでんに入れる。

 成分を詳しく書いていない以外は大体広辞苑と同じだ。ただし、地域までは言及されていない。ちなみに、【麩(ふ)】はどう定義されているだろうか?同じく「大辞林」から・・・


【麩】1.小麦粉の蛋白質(グルテン)を練り固めた食品。生麩なまふと焼き麩がある。2.小麦粉の荒い皮。ふすま。

 さて、辞典と言ってももっと“専門性の高い”辞典から。おでんダネの総本山『紀文』さんの「おでんだね辞典」では、どうだろうか?

■紀 文・「おでんだね辞典」


ちくわぶ 東京のおでんに特有のたね。小麦粉のタンパク成分(グルテン)が、もちっとした 口あたりを生む。クタクタに煮たのが好き、という人が多い。

 定義の内容が、「もちっ」や「クタクタ」など食感・シズルが漂う表現に力点を置いているところが、さすがに“食品メーカー”さんならではである。関東の方は一読、鍋からたち登る湯気とほかほかしたちくわぶの姿を脳裏に描かれるであろう。
(だって「広辞苑」の表現を見てよだれが出る人はいませんよね。・・・え、出るって? そりゃ病気ですよ(爆))


 というわけで、これらの定義と「ちくわぶ生態図鑑」に見られる形状を組み合わせると、下記のような定義がもっともちくわぶの説明としては当を得ているかも知れない。


ちくわぶ【竹輪麩】
練物目竹輪科のおでん・煮物用の未確認調理用生物。全長約15cm×幅約3cm、体重150〜170g(種によって差がある)。小麦粉を主成分とし、体型は8つの頂点を持つ☆柱形。鋭角状のひだを繊毛運動させ移動する。呼吸器として竹輪状の穴が開いている。関東周辺、主として東京のおでん屋のネタ鍋内、スーパー・量販店店頭のデイリー品売場に棲息している。耐熱性が強く、鍋で煮られるのを好む。関東では食用にされる。



・・・・おいおい(-。-)y-゚゚゚


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