究極のメニュー(3)
【サラミちくわぶ・スライス焼き】

BY じみ 1999/06/5


 さて、人間の心性には本来、凹状態のものに凸をあてがって(うにうに)にしたくなる止みがたい衝動が備わっている。もちろん個人によってその程度の差はあるが、その衝動こそが地球上において人類の爆発的繁殖数を結果として残し、曲がりなりにも世界に「進歩」をもたらしたのは、確かである。かく言う私もその“止みがたかった”一人なのだが・・・(といっても4人も子どもはいない)。

 なぜこのような話を枕に振ったかと言えば、ちくわぶの穴が、なんともそそるんである。ん〜〜〜ん。あの奥深い洞穴が、私を誘うんである・・・というわけで、今回は「人類の進歩と調和の根元を探る」が如きちくわぶ新メニューに挑戦しちゃったのだ。

凹にスティックサラミを凸された
紀文のちくわぶ・・・

 今回挑戦したのは【サラミちくわぶ・スライス焼き】。
 ちくわぶの穴に、スティックサラミを“いんさーと”し、スライスして焼いていただく簡単明瞭な料理である。調理が簡便であること、そして“その下準備”が醸すムードは、ぜひ独身の方にお勧めしたい所である(ニカッ)。

******レシピ*****
1)捕獲したちくわぶの皮を剥がす。
2)スティックサラミをおもむろに取り出し、ちくわぶの穴に“いんさーと”する。
3)奥まで“いんさーと”したら、余ったサラミをカットする。
  “いんさーと”されたままの状態のちくわぶを厚さ1.5cm程度にスライスする。
4)よく熱したフライパンなどに油を引き、焼く。

スライスされた、サラミちくわぶ。
なかなか愛嬌があってカワイイのだ。

「ぬぁ〜〜んだ、サルでもできるじゃない!(-。-)y-゚゚゚」などとすぐさま合点してしまうのは、まだまだ若い証拠なのである! この料理、まず最初の“いんさーと”が至難の業なのである。

ホットプレートで焼かれている
サラミちくわぶの皆さん

 こういう場合は決して焦ってはならない・・・とは経験深い諸兄なら先刻ご承知であろう。ちくわぶの場合、無理矢理挿入しようとすると、ものの見事に“裂ける”のである。

 ちくわぶは一見身持ちが堅く見えるが、しかしまだまだ“ヤワ”なのである。「ん〜〜ん。なかなか入らんばい(-ー;;;;・・・もぉ・・・えい!(-"-)などと無理矢理入れたら、「ギャッ!」という叫びと共にちくわぶの鋭角的な襞からサラミがはみ出して万事休す・・・なのである。

ほのかなきつね色がついて完成した
サラミちくわぶ・スライス焼き。
この外観、子どもが喜びます。

 ここは焦らずじっくりと挿入を心がけるようにしたい。穴の途中に小麦粉のカスが詰まっているために半ばで“いんさーと”がストップするようなことがあるが、この場合はちくわぶとサラミを“いんさーと”出来たところまででカットして、再挿入するというのが最も良策のようだ。
 なにぶんサラミも所詮はやわらかいお肉の棒、金属のような硬さではないのだ。こちらも無理をすると途中から折れてしまう。

焼き上がったサラミちくわぶを食べる私の娘
「おいしい!」と言ってほとんど食べてしまった。

(決して、父の命令で無理矢理食べさせている
わけではないのだ。誤解なきよう( ̄▽ ̄))

 さて味の方だが、今回は「おたふく・お好み焼きソース」でいただくことにした。意外なことに、私の娘がちくわぶに対して異常な関心を抱き、「そのちくわぶ、ちょうだいぃ」と焼き上がった端から食べていってしまったのだ。スライスした断面がお☆様のようにカワイイので、気に入ったようである。

 もちろん私もいただいたのだが、サラミのスパイシーな風味とちくわぶのプレーンな無味無臭ぶりがマッチして、なかなかの味だ。自画自賛ではあるが、娘は喜んで食べていたので、味はそんなに悪くはなかったようだ。

 さて、この【サラミちくわぶ・スライス焼き】を食べながら、人類の原罪について食卓でふと想を巡らせてみるのも一興ではないだろうか(ぬはは)。


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