究極のメニュー(2)
九州版【揚げちくわぶ】
BY じみ 1999/06/2
さて、前回ちゃあこ氏がチャレンジしていただいた【揚げちくわぶ】だが、ひょんなことから私も同メニューに挑戦することになってしまったのだ。
1999年5月30日に、私の娘が通う小学校の運動会が行われた。が、その席取りのために朝5時に叩き起こされ、キッチンに寝覚めの渋茶をしぶしぶ啜りに行った時、私の網膜になんと“裸のちくわぶ”が飛び込んできたのである!
じみ家キッチンにて、
突然じみ氏の網膜に飛び込んできた風景。
“御本家”ちくわと仲良く共生する「ちくわぶ」姉妹なお、中央のちくわぶは呼吸器が癒着気味で
何らかの治療が必要と判断されていた。
(キャプションはこげな本舗管理部/以下同)
運動会用のお弁当づくりに精を出していたにょぼが、気を利かせ過ぎて数日前に福岡市内で、しかも九州ではたぶん初めてで、なんとも奇跡的に捕獲に成功したばかりの、生まれたてのちくわぶ(紀文原産)、その内の二匹をすでに丸裸にしてしまっていたのだぁ。そして、ちくわぶの御本家とも言うべき“ちくわ”と同じ鍋の油で揚げてしまおうとしているのだった。
「ぉいぉいぉい。捕獲したばかりの貴重なちくわぶをぉ・・・(-ー;」
と、声を掛けるまもなく、分家ちくわぶは御本家と共に灼熱の鍋の中に落ちていった・・・(ぐっすん)
同じく、じみ家キッチンにて。
「わぶ殺し油地獄」の責め苦にあう紀文のちくわぶ(合掌)
・・・というわけで、なんとも長い前振りだったが、レシピは以下の通りである。
******レシピ*****
1)捕獲したちくわぶの皮を剥がす。
2)油の入った鍋を火に掛け、適温になるまで待つ。
3)適温になったら、皮を剥がれたちくわぶを入れて、
きつね色になったら油から取り出す。
完成した「揚げちくわぶ」。
生前の鋭角的でスリムな面影はなく
丸く膨張したなんとも無惨なお姿である( ̄▽ ̄;;
さて、問題はこれからなのだぁ・・・
というわけで、ここまではちゃあこ氏の先例通りであって、問題はこれからなのである。
私は素揚げされたちくわぶをまずそのまま食べたときに、「ん〜〜ん。なんかたこ焼きの皮を食べよるみたいやにゃ〜(-。−)?」と思った。確かに同じ小麦粉であるからして味も似ようというものだが、本当に似ていたので正直驚いてしまったのである。そこではたと膝を叩き、下記のものを用意した。
●ウスターソース 大さじ2杯
●S&B 本生和からし 少々揚げたちくわぶを、この和からしを溶かしたウスターソースでいただこうというのである。
ところでこの味、公式で表すなら下記のようになろう。T≒NC2(たこ焼き≒熱×ちくわぶの二乗)
これを私は「特殊地域相対性ちくわぶ調理理論」と名付けたい。
で、肝心の味なのであるが、これが美味かった!のである。ソースとからしのマッチングがよく、酒の肴やスナック、受験勉強時の夜食などに最適ぃ!私は二本とも平らげてしまったのだ!(爆)
酒の肴と言えば、ちくわぶの呼吸器にスティック・サラミや粗挽きソーセージなどを挿入して串刺し状態にして揚げ、スライスして食卓に出されると、ご主人もことのほかお喜びになるかも・・・なんて、まじに思っている(ムフフ)
補注:さて後日、ちゃあこ氏にソース使用の件を確認したところ「関東では、醤油とカラシでしょうね。やっぱり西ですねぇ」との返答をいただいた。ソースとからしは、やはり西の味わい方だったのか!・・・と、おのが血に流れる九州もんのDNAに今更ながら感動したことを付け加えておきたい(おぃおぃ)