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今度は、ちくわぶの即身成仏かぁ?!(@@;;



ミイラとなった「ちくわぶ」。
涙無くしては聴けぬ、関東ケッタイ食の往生伝。


//////土中入定を目撃したクラブ員Bさんのお話//////



 「先に記した書写山の断食僧が、往生の方法として焼身や入水を避けて断食死を選んだのは、断食によってえられる心身の状態が、ある種の快感、ある種の法悦境に通じていることを体験的に知っていたからであると思う。だからこそかれは、苦痛の多い焼身や入水を避けて、安らかな死を保証する断食死を選んだのである。」(山折哲雄『霊と肉』)


 ・・・わたしゃ、この「ちくわ」様として再び御対面できたときは涙が出たのでございます。見ん事、土中入定を果たされたと・・・う(涙)。


 それはそれは極楽往生を願っていた「ちくわ」さんでございましたが、“入水でも(煮ても)焼身でも(焼いても)、往生できない(食えない)”と、そりゃぁ〜地方出身の同房衆からチクリチクリといじめられていたのでございますから、ねぇ・・・


 やっぱり辛かったと、思いますですよ。・・・父は由緒正しい「竹輪」様。しかし母は奉公に出ていた村娘。日陰の子とさげすまれ、なかなか鍋に入れてもらえない日々が続いたとか・・・


 やっと鍋に入れてもらえたとしても、そりゃぁ苦労の連続。「おめぇ、味が無ぇじゃねぇかぁ!」なんて、最後まで鍋に残されてですねぇ。ずっと入水の練習をさせられていたのが昨日のように思い出されるのでございます・・・。


 だからでございましょう。ちくわぶさんの頃は気持ちも荒み、もうほんとうに身も心も“角の立つ方”でございました・・・。


 御入定に使われたのは、「型釜オーブン」というものでございます。そのオーブンに入られて往生されたのでございます。同房の方はもちろん、村の衆も一心に手を合わせておりました・・・。


 そして見ん事御仏になられたお姿が、これでございますよ。あの角が立っていたお方が、もぉこんなに丸くなられて(涙)。・・・やはり極楽に往生されたのでございますね。それは名前からしてそうでございます。「ちくわふ」・・・心身に一点の「濁り」もないのでございますから。



合掌(-人-)


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